寄せ植えのコツとアイデア

寄せ植えとは、複数の植物を1ヵ所に集めて植えること。ガーデニング初心者でも、ポイントを押さえれば美しい寄せ植えが作れます。季節の花をメインに苗を選ぶと、四季が感じられる寄せ植えになるでしょう。ここでは寄せ植えの作り方や手入れ方法、季節感の取り入れ方やおしゃれに寄せ植えを飾るアイディアを紹介します。

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寄せ植えの基礎知識と必要な道具

複数の植物を1ヵ所に集めて植える寄せ植えは、植物の形状によって立体感を表現でき、自宅を華やかに彩れます。選ぶ植物によって四季を楽しめるのも魅力です。ここでは寄せ植えの基礎知識と、寄せ植えを作るために必要な道具を紹介します。

寄せ植えとは複数の植物を集めて植えること

寄せ植えとは、複数の植物を集めて鉢やプランター、庭に植えること。さまざまな色や形状の植物を1つの場所に植えることで、立体的で華やかな印象になります。ガーデニング初心者でも、ポイントを押さえれば美しい寄せ植えを作れますよ。選ぶ草花により季節感を表現でき、目にする人に四季を感じてもらえるのも寄せ植えの魅力です。

スコップ、園芸用ハサミなどの道具が必要

寄せ植えを作るには土を鉢に入れるスコップや土入れ、園芸用ハサミ、グローブやジョウロなどの道具が必要です。他に必要なものは培養土や肥料、鉢かプランター。鉢・プランターは素焼きやプラスチック、ブリキやバスケットなどさまざまな素材のものが販売されています。置く場所や草花とのバランスに合わせて選びたいですね。

【初心者向け】基本的な寄せ植えの作り方・手入れ方法

寄せ植えを作る時は、事前に置く場所や用途を決めて苗を選んでおきます。植える際は鉢底用の石、土、苗の順に鉢へ入れましょう。植え終わったらこまめに水をやり、花が散ったら花がら摘みをすると美しい姿の寄せ植えを保てます。

【作り方①】置く場所や用途に合わせて苗を選ぶ

寄せ植えを作る前に、置く場所や用途に合わせて苗を選んでおきましょう。日の当たる場所に置くか日陰か、玄関に飾るか壁にかけるのかなど、置く場所によって適した苗が異なります。また、寄せ植えは観賞用の他にハーブを植えて香りを楽しむ、野菜を植えて料理に使うなどの用途もあります。

【作り方②】鉢底用の石と土を入れる

寄せ植えを植える際は水はけをよくするために、まず鉢やプランターの底に鉢底用の石を入れます。キッチン用の水切りネットなどに鉢底用の石を入れて使うと、植え替えの際に取り出しやすくなり便利です。鉢底用の石がセットできたら、培養土を鉢やプランターの3分の2くらいまで入れます。

【作り方③】バランス良く草花を植える

土を入れ終わったら、それぞれの苗を入れる位置を決めて植えていきます。大きい苗、高さのある苗から順に植えましょう。丸い鉢の場合は、中央から縁へ植えていくとバランスが取りやすくなります。すべての苗が植え終わったら、苗と苗の隙間にも土を入れます。最後に水やりをして、完成です。

【手入れ方法①】土の表面が乾燥したら水やりをする

寄せ植えが完成したら、苗が根付くまで毎日水やりをします。以降は土の表面が乾燥した時に、根元に向けて鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと水をやりましょう。

暑い季節は日中に水やりすると蒸れてしまうため、涼しい朝か夕方以降に水をやります。冬は凍らないよう、暖かい日中に水やりを。ただし、水をあまり必要としない植物もあるので、選んだ草花の性質を把握しておくと良いですね。

【手入れ方法②】肥料や花がら摘みで美しい寄せ植えを保つ

咲き終わった花を取り除く「花がら摘み」をすると、寄せ植えの見た目が良くなり次の花も咲きやすくなります。花を元気にたくさん咲かせたい場合は、草花用の肥料を与えるのも良いでしょう。花のシーズンが終わったら、他の草花と入れ替えると1年中寄せ植えが楽しめます。

季節感のある寄せ植えを作るコツ

季節を感じる寄せ植えを作るには、季節の花をメインに苗を選ぶと良いでしょう。ハーブなどは春~秋までと育てられる季節も長く、料理や飲み物にも使用できるのでおすすめです。また常緑の草花も寄せ植えに入れておくと、1年中緑が楽しめますよ。

季節の花をメインに苗を選ぶ

季節の花をメインに苗を選ぶと、見る人に季節を感じてもらいやすくなります。また料理や飲み物に使用できるハーブや野菜なども、寄せ植えに入れると季節感を演出してくれますよ。

花だと春はチューリップやヒヤシンス、ルピナスなどで可愛らしく。夏はマリーゴールドやサルビアなど、色鮮やかな花を入れると活力のある寄せ植えになります。秋はコスモスやリンドウ、ケイトウなど秋らしい花を入れてみましょう。冬はガーデンシクラメンなど冬の花か、寒さに強い草花を選びます。

ジャーマンカモミール、スイートバジルなどのハーブは、春~秋までと育てられる季節が長く、香りも楽しめるのでおすすめです。

花の咲く時期を意識して植える

花の咲く時期を意識して植えるのが、季節を感じる寄せ植えを作るコツ。苗を購入する際はできるだけ、蕾のあるものを選びましょう。春から秋まで咲くペチュニアや秋から春まで咲くパンジーなど、花期の長い花を加えておくと、季節の変わり目も美しい寄せ植えを保てます。

常緑の草花を活用する

季節ごとに、寄せ植えの植物を全部入れ替えるのは大変です。一年中葉を落とさない、常緑の草花を活用するとメンテナンスが楽になります。

常緑の多年草と、1シーズンだけで花が終わる一年草を上手く組み合わせれば、一年草の部分を入れ替えるだけで通年美しい寄せ植えが保てます。このとき寒さに強い多年草を選んでおくと、冬の間も緑が楽しめますよ。

玄関先をおしゃれに飾る寄せ植えアイディア

玄関先に寄せ植えを飾る場合は、台を使用して高さを出すとおしゃれな雰囲気に。鉢の素材にこだわったり、小物を配置したりしてもセンスのよい空間が演出できます。

台を使用し高さを出す

玄関先に寄せ植えを飾る場合は、台を置いてその上に鉢を乗せるとおしゃれで、草花の様子もよく見えます。台として木製のチェアやスツールを活用しても良いですね。

他に、背の高い寄せ植えと低い寄せ植えを並べて置くなど、寄せ植えそのものの高さも意識すると、奥行きが生まれてより華やかな玄関になります。

鉢の素材にこだわる

おしゃれな玄関にするには、鉢やプランターの素材にこだわるのも良いアイディアです。木製や素焼きの鉢は草花となじみやすい、自然な風合いが魅力。ブリキはレトロな雰囲気が楽しめます。かごやバスケットも、温かみのある優しい印象になりますよ。

また寄せ植えを複数置く場合は、鉢の素材やデザインを統一すると美しく見えます。

多肉植物や観葉植物を飾る

個性的で可愛らしい多肉植物の寄せ植えを、玄関に置くのもおすすめです。多肉植物にはさまざまな形状があるので、異なる形のものを組み合わせるとおしゃれに見えます。

また、花の寄せ植えと一緒に観葉植物を置く方法も。生命力溢れるグリーンは、玄関を明るい雰囲気にしてくれます。アイビーなどつる性の植物は動きがあり、玄関に飾ると映える品種です。ゴールドクレストのような形の整った観葉植物を飾ると、海外の住宅のような洗練された雰囲気が演出できます。

小物を活用する

寄せ植えの周りに、小物を置いてもセンスの良い玄関先になります。例としてブリキのジョウロや、小人や動物の置物などの可愛らしい小物。木の看板や鳥の巣箱など、ナチュラルな小物も植物との相性抜群です。複数小物を配置する場合は、テーマを決めて全体をコーディネートするとスッキリ見えます。

春ならおひなさまや鯉のぼり、夏は七夕飾り、秋にはどんぐりやかぼちゃ、冬はクリスマスの小物など、季節の小物を散りばめても楽しいですね。

玄関を美しく彩る寄せ植えを作ろう

コツを覚えれば、初心者でも美しい寄せ植えが作れます。季節感のある寄せ植えは、訪れる人を楽しませてくれるでしょう。寄せ植えや庭の植物を美しく保つには、植物に合ったメンテナンスが欠かせません。住友林業緑化では、プロによるガーデンメンテナンスを行っています。庭木1本から依頼できるので、一度問い合わせてみませんか。