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剪定のキホン「なぜ?どのように?」
樹木のお手入れで最も重要なのが剪定です。
剪定にはいくつかの目的と効果があります。

なぜ剪定が必要なの?

樹木のお手入れで最も重要なのが剪定です。剪定にはいくつかの目的と効果があります。

1

枝を剪定して間引くことで、日当りや風通しを良くして、枝葉の枯れや病虫害の発生を防ぎ、健康に育つようにする。

2

枝葉の数を減らして、大きさ(高さ)や幹の太りなどをコントロールする。

3

庭木に特徴的な枝葉を活かし、幹や樹形、姿などを美しく見せる。

どんな準備が必要なの?

剪定に使う道具には、剪定バサミ、植木バサミ、ノコギリなどがあります。これらは切り取る枝の太さによって使い分けます。なお、生け垣や低木を刈り込むための刈り込みバサミや高枝切りバサミ、脚立なども用意しておくと便利です。

1 剪定バサミ

やや太い枝を切るときに使用します。切るときは、枝を持って刃が円弧状で内側に太くなっている方(切り刃)に押し当てると、少ない力で切ることができます。そのときは、刃をまっすぐにしないで、やや斜めにして切りましょう。

剪定バサミ

切り刃の方を枝の付け根側に当てて、刃元でしっかりと挟みます。

切り刃の方を枝の付け根側に当てて、刃元でしっかりと挟みます。

枝を反らせると、切り口が広がって刃が入りやすく、切れやすくなります。

枝を反らせると、切り口が広がって刃が入りやすく、切れやすくなります。

手の大きさ(手のひら大)に合う使いやすいものを選びましょう。

2 植木バサミ

剪定バサミを使った後に、込み入った部分の小枝を切るために使います。細い枝を全体的に透いてあげることにより、樹の中に日や風が入るようになります。

植木バサミ

握りの一方の輪に親指を差し、もう一方の輪には中指から小指までを差します。

握りの一方の輪に親指を差し、もう一方の輪には中指から小指までを差します。人差し指を輪の外に出して持つと、刃先が安定します。

人差し指も輪の中に通してしまうと、刃先が安定しません。

人差し指も輪の中に通してしまうと、刃先が安定しません。

太い枝を切ると、心棒が曲がる場合があるので、無理をしないようにしましょう。

3 刈り込みバサミ

左手をガイドラインにして、右手の刃だけを動かして切っていくようにします。少し刈ると、生け垣から離れて生け垣の上のラインと横のラインをチェックして調整していきます。これを繰り返しながら広い面積を刈り込んでいきます。

刈り込みバサミ

通常は柄の中ほどを持って、刃を刈る面の角度に合わせて切ります。

通常は柄の中ほどを持って、刃を刈る面の角度に合わせて切ります。

生け垣の側面は上から下へと順に刈ると、均一に仕上がります。

生け垣の側面は上から下へと順に刈ると、均一に仕上がります。

刈り込む前にハチなどがいないか、熊手などで叩いて確認しましょう。

4 高枝切りバサミ

左手をガイドラインにして、右手の刃だけを動かして切っていくようにします。少し刈ると、生け垣から離れて生け垣の上のラインと横のラインをチェックして調整していきます。これを繰り返しながら広い面積を刈り込んでいきます。

高枝切りバサミ

左手をガイドラインにして、右手の刃だけを動かして切っていくようにします。

ケガをしないように、必要以上に太い枝を切らないようにしましょう。

5 ノコギリ

左手をガイドラインにして、右手の刃だけを動かして切っていくようにします。少し刈ると、生け垣から離れて生け垣の上のラインと横のラインをチェックして調整していきます。これを繰り返しながら広い面積を刈り込んでいきます。

ノコギリ

まず、最終的に切り落とす位置の少し先の部分を下から切り込みを入れます。

まず、最終的に切り落とす位置の少し先の部分を下から切り込みを入れます。(のこぎりが重くなって挽けなくなる程度まで)

下から切り込みを入れた位置よりさらに先の位置に上から切り込みを入れます。

下から切り込みを入れた位置よりさらに先の位置に上から切り込みを入れます。すると、枝の重さで自然に枝が折れます。

切っている途中で枝が裂けても、最初に入れた切れ込みで止まります。

切っている途中で枝が裂けても、最初に入れた切れ込みで止まります。

枝が無くなったところで、最終的な位置で切り落とします。

枝が無くなったところで、最終的な位置で切り落とします。

最初に切れ込みを入れずに切ると、このように枝が裂ける場合があります。

最初に切れ込みを入れずに切ると、このように枝が裂ける場合があります。

刈り込む前にハチなどがいないか、熊手などで叩いて確認しましょう。

6 脚立

左手をガイドラインにして、右手の刃だけを動かして切っていくようにします。少し刈ると、生け垣から離れて生け垣の上のラインと横のラインをチェックして調整していきます。これを繰り返しながら広い面積を刈り込んでいきます。

脚立

脚は完全に開き、切る枝より少し後方に脚立を設置しましょう。

脚は完全に開き、切る枝より少し後方に脚立を設置しましょう。

切る枝に近すぎる位置だと、バランスを崩しやすく危険です。

切る枝に近すぎる位置だと、バランスを崩しやすく危険です。

刈り込む前にハチなどがいないか、熊手などで叩いて確認しましょう。

7 服装について

剪定時に枝や幹などが落下するため、帽子をかぶるようにしましょう。また、枝などで身体を傷つけたり、虫などに刺されないように、長袖のシャツを着用しましょう。ズボンは動きやすい作業用のものを用意。また、靴は運動靴がよいでしょう。

8 ハチの巣や虫に注意

作業する前に、必ずハチの出入りがないかをチェックしましょう。また、毒のある毛虫などにも注意が必要です。地面を見て、虫の糞が集まっていないかを確認しましょう。たくさんの糞がある場合、その上の木に虫がいる可能性があります。

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剪定方法のキホン

剪定にはさまざまな方法がありますが、大きく分けて、ナチュラルな仕上がりを目指す「透かし剪定」と、生け垣など特定の形に切り詰める「刈り込み」があります。

1 透かし剪定

剪定では、込み入った枝を整理して日当りをよくすることを「透かす」といいます。透かし剪定では、樹形を乱し、樹木の生長を妨げる「不要枝」を取り除くことで、光と風が樹木の内部まで届き、健康で美しい姿を保つことができます。

透かし剪定

透かし剪定は、以下の手順で行うと効率的です。

透かし剪定の手順

2 刈り込み剪定

生け垣など、表面全体の新芽部分を刈り込みバサミなどを使って均一に切り詰める方法です。四角形など特定の形に仕立てたり、生け垣の美しい形を維持するために行います。
新芽の部分を切るので、切り口から枝が分枝して、表面が密になり、見栄えが良くなります。

刈り込み剪定

不要枝の切り方のキホン

すかし剪定では、切り方や切る位置が重要で、その方法によって樹形を整えることができます。
不要枝の剪定の際は、まず、太い不要枝を切ってから、込み入った部分などの細い枝を切るようにします。

1 太い枝の切り方

太い枝を切る場合は、3回に分けて切ると、切り口をきれいに切ることができます。

  • 最終的に切り落とす位置の少し先の部分を下から切り込みを入れます。(のこぎりが重くなって挽けなくなる程度まで)
  • 下から切り込みを入れた位置よりさらに先の位置に上から切り込みを入れます。すると、枝の重さで自然に枝が折れます。
  • 枝が無くなったところで、最終的な位置で切り落とします。

上記「ノコギリ」の説明部分も参考にしてください。

太い枝の切り方

2 細い枝の切り方

枝の途中(×印)で切ると、残った部分が枯れたり、切った部分から細かな枝がいろいろな方向に分枝し、樹形が乱れる恐れがあります。
必ず元の部分(○印)で切るようにしましょう。

細い枝の切り方

3 芽の位置(伸びる方向)に注意して切る

1の位置で切ると、「A」「B」 の枝が交互に伸びていきます。
2の位置で切ると、幹側に伸びて枝が込み合ってしまうのでやめましょう。
3の位置で切ると、外側に伸びるため樹冠(じゅかん)が広がっていきます。

芽の位置(伸びる方向)に注意して切る

4 太い枝の切り口には癒合剤(ゆごうざい)を塗る

太い枝の切り口には、病原菌(腐朽菌)の浸入を防ぐため、癒合剤を塗りましょう。癒合剤は園芸店などで購入できます。
癒合剤は切り口の中心部から周縁部まで塗り残しがないように塗りましょう。

太い枝の切り口には癒合剤(ゆごうざい)を塗る

太い枝の切り口には癒合剤(ゆごうざい)を塗る

剪定時期の基本

剪定に適した時期は、樹木のタイプによって異なります。例えば、冬に葉を落とす落葉樹と、一年中葉をつけている常緑樹では、生長の仕組みが異なるためです。ここでは、樹木の種類に応じた基本的な剪定時期についてご紹介します。

1 常緑樹の場合

暖かくなりはじめた春から初夏(4 〜7月)に剪定を行います。常緑樹を冬場に剪定すると、樹木全体が寒気にさらされて春の芽吹きに悪い影響を与え、枯れてしまう場合があるので注意してください。

常緑樹の一例

シマトネリコ

シマトネリコ

シラカシ

シラカシ

サツキツツジ

サツキツツジ

2 落葉樹の場合

葉が落ちて、枝ぶりが見える冬の時期が、樹木にダメージを与えることなく剪定できます。

落葉樹の一例

ヤマボウシ

ヤマボウシ

イロハモミジ

イロハモミジ

ヒラドツツジ

ヒラドツツジ

※花木の場合

樹形や枝葉を鑑賞する庭木では、樹木にダメージを与えないように適期を選んで剪定しますが、花つきを優先する花木では、常緑樹、落葉樹に関わらず、剪定で花芽(かが)を落とさないことを優先するため、本来の適期とは異なる時期に剪定することがあります。
多くの花木は夏に花芽をつくり、冬を越して翌年に花を咲かせます。剪定は花が咲き終わったら早めに、次の花芽ができる前に行います。これを花後剪定といいます。

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