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落葉樹の低木、花木の剪定(花後剪定)(1)
花が終わった後に行う切り戻し剪定 -アジサイ編-

今回は、花を楽しむ花木の剪定を、アジサイを例に紹介します。

樹木は、花が咲いた後に、ある一定の限られた時期に次の花芽がつくられます。もし、花芽ができた後に、その部分を切り落としてしまったら、次の花は咲きません。

そこで、花芽を切り落とさないためには、花が終わってから、次の花芽ができるまでの間、まだ花芽ができていない時期に剪定します。これを花後剪定と言います。

アジサイは6月から7月にかけて花を咲かせます。花が咲き終わったら、花から2〜3節下の部分で剪定していきましょう。

切った後に伸びる枝の先端に、9月から10月にかけて花芽がつくられます。

なお、今回の剪定は、アジサイの大きさを一定に保つためのものです。まだ小さなアジサイで、これから大きく生長させたい場合は、剪定の必要はありません。剪定をしなくても、来年の花は咲きます。

ただし、花が咲き終わった花がらは、切らないといつまでも枝に付いていて樹勢を弱めるため、花が枯れたら早めに取るようにしましょう。

住友林業緑化・環境緑化事業部大川 純子さん

教えてくれるのは
住友林業緑化・環境緑化事業部
大川 純子

剪定のポイント

今回、剪定を行うのは、こちらのガクアジサイ。以下の3つをポイントに花後剪定しました。剪定の手順としては、まず、花が咲いた枝を剪定します。花がついていない枝は、翌年のための花芽がつくかもしれないので基本は切らずにそのままにしますが、樹形が乱れている場合は、ある程度の大きさまで切り戻しをします。最後に、枯れ枝などがあれば整理しましょう。

剪定のポイント

ポイント1 花が咲き終わった枝を剪定

花が咲いた枝を、花から数えて2〜3節目の手前で剪定します。残した葉の葉元には脇芽があります。脇芽には花になる花芽と葉になる葉芽があります。どちらになるかは、花芽分化期と呼ばれる時期に決まります。アジサイの場合は9月から10月ごろになります。
2節目の手前で剪定することにより、2節目の葉元にある芽は、花芽分化期に花芽になります。これは、アジサイが枝の先端付近に花を咲かせる性格を持っているためです。
大きく切り戻すために、4節目、5節目などで剪定すると、その付近の芽は花芽分化期に花芽にはならずに葉芽となって、その枝は次の年に花を咲かせないこともあります。

花が咲き終わった枝を剪定'わった枝を剪定

指を指している部分が、花から数えて2節目。

指を指している部分が、花から数えて2節目。

2節目の葉の付け根にある脇芽が花芽になる

2節目の葉の付け根には、脇芽が見えます。これが、花芽分化期に花芽になります。

花から数えて2節目の手前で剪定

花から数えて2節目の手前で剪定します。

切った後の様子

切った後の様子。丸で囲んだ部分が2節目と脇芽の様子。

芽になる部分がないところで剪定すると花芽はできない

4〜5節目などで剪定すると、花芽にならず葉芽になることも。また、写真のように芽になる部分がないところで剪定すると、花芽はできません。

花の近くでも脇芽がない場合も

花の近くでも脇芽がない場合があるので、切る前に確認しましょう。

花が咲き終わった枝はすべて同様に剪定

花が咲き終わった枝はすべて同様に剪定します。

剪定後の様子

剪定後の様子。

丸で囲んだ部分は、以前剪定した箇所です。剪定した節の部分から、枝が分かれて育ったことがわかります。

丸で囲んだ部分は、以前剪定した箇所

小さく切り戻したい場合は、芽を残して切る

もし、全体が育ちすぎて、小さく切り戻したい場合は、丸で囲んだ部分に芽があるので、その先の線で切ります。そうすると、芽の部分から次の枝が伸びていきます。

ポイント2 花が咲かなかった枝の剪定

花がついていない枝には、翌年のための花芽がつくかもしれないので、基本的には切りません。ただし、混み合っている部分や、樹形から飛び出して生長している枝などは切り戻します。切り戻す際にも、ポイント1と同様に、脇芽のある葉の上で切るようにします。

混み合って風通しが悪くなっている部分などは、脇芽のある葉の上で剪定

混み合って風通しが悪くなっている部分などは、脇芽のある葉の上で剪定を。

飛び出して樹形を乱している枝も同様に剪定

飛び出して樹形を乱している枝も同様に剪定を。

ポイント3 枯れ枝などの整理

最後に、剪定した花や葉を片付けながら、枯れ枝などを見つけたら整理していきましょう。

株の奥の方にある枯葉・枯れ枝などを取っておく

株の奥の方にある枯葉・枯れ枝などを取っておきましょう。

日が当たらない部分の葉は枯れてしまいます。このような葉も取っておきましょう。

日が当たらない部分の葉は枯れてしまいます。このような葉も取っておきましょう。

剪定完了!

アジサイの剪定は花を咲かせるために必ず必要なことではありません。剪定しないでも来年の花は咲きます。ただし、年々大きくなってスペースをとり、花の咲く位置も高くなるので、株の大きさを一定に維持するためには、このような剪定を行うとよいでしょう。

剪定前

剪定後

【ひと口メモ】

花芽の作られ方

花芽のつくられ方は大きく分けて2タイプ、「旧枝咲き」と「新枝咲き」があります。

旧枝咲きとは、花が咲き終わった後、その枝に花芽ができ、そのまま冬を越して春から夏にかけて花が咲くタイプです。

新枝咲きとは、花が終わった後、冬までは花芽ができず、翌年の春から伸び始める枝に花芽ができ、夏から秋に花が咲くタイプです。

アジサイの多くは旧枝咲きなので、今回紹介したような花後剪定を行いますが、アメリカアジサイ(アナベル)などは新枝咲きで、花芽は春に新しく生えてくる枝にできるので、花が咲いた後は、枝をバッサリ切っても大丈夫です。

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