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野菜の豆知識

コンパニオンプランツで病害虫予防
「コンパニオンプランツ」とは、一緒に育てることで、病害虫の予防になるなど、互いの生長によい影響を与え共栄しあうとされる植物のことです。
キク科植物(レタス、リーフレタス、シュンギク、サンチュなど)の独特の香りには、モンシロチョウ、ヨトウムシ、コナガなどの害虫を忌避する効果があります。これらの害虫はとりわけアブラナ科植物(キャベツ、コマツナ、ダイコン、コールラビなど)を食害しやすいので、アブラナ科植物と一緒にキク科植物を育てることで、害虫防除になります。
他にも、ソラマメとハクサイを一緒に育てれば、ハクサイの病害虫(軟腐病、アオムシ、シンクイムシ、ナメクジ)を防除できます。
ただし、過度な期待は禁物です。100%完全に防除できるわけではなく、栽培環境により防除効果は大きく左右されますので、虫がついていないか毎日観察するように心がけましょう。
シュンギク(左右)とチンゲンサイ(中)
サンチュ(左)とコールラビ(右)
コマツナ(周り)とリーフレタス(中央)
ダイコン(左)とレタス(右)
秋冬野菜の保存方法
収穫した野菜は、できるだけ新鮮な状態に保ちたいものです。そこで、それぞれの野菜に適した保存のコツをご紹介します。
※保存法はあくまで一例です。
●ダイコン・ニンジン
葉から水分が蒸散するのを防ぐため、葉は根元のギリギリのところで切り落とします。また、外気に当たるとしおれるので、ポリ袋に入れて通気性を保つために軽めに閉じて冷蔵庫へ。
半端に残ったものは、切り口の変色を防ぐためにラップで包み冷蔵庫へ。
●ハクサイ
まるごとポリ袋に入れ、通気性を保つために軽めに閉じて冷蔵庫へ。冷蔵庫に入りきらない場合は、室内のできるだけ温度の低い場所に置きます。
使いかけのものはかならず冷蔵庫に入れるようにしましょう。
●キャベツ
まるごとポリ袋に入れ、通気性を保つために軽めに閉じて冷蔵庫へ。使いかけはラップで包んで冷蔵庫へ。
●ホウレンソウ・コマツナ・チンゲンサイなど
ポリ袋に入れ、通気性を保つために軽めに閉じて冷蔵庫へ。しおれてきたときは霧吹きなどで水分補給を。
●カブ
葉と根を切り分けて、別々にポリ袋へ。葉はホウレンソウ等と同様に、根はダイコン等と同様に保存します。
●サツマイモ
泥付きのまま、紙袋や新聞紙で包み、室温保存をします。適温は13〜14度なので、外には置かない方がよいでしょう。
●サトイモ
泥付きのまま、紙袋や新聞紙で包み、室温保存をします。適温は10度前後なので、外には置かない方がよいでしょう。
●ジャガイモ
泥付きのまま、紙袋やポリ袋に入れて、冷暗所に保存をします。イモ類の中では比較的冷温に強く、適温は3〜5度前後です。
ダイコンやニンジン、葉菜類は乾燥しないようにポリ袋に入れて冷蔵庫へ。
市販されている専用の野菜保存袋なら、植物の老化を進めるエチレンガスを吸着させたり、野菜の呼吸量を減らして鮮度を保つ効果も期待できます。
サトイモなどは泥付きのままで。低温を嫌うので冷蔵庫には入れないようにしましょう。
葉はキュウリで根はカボチャ? 接ぎ木苗のヒミツ
販売されているキュウリ、スイカ、メロンなどのウリ科やナス、トマト、ピーマンなどナス科の苗の中には「接ぎ木苗」と呼ばれるものがあります。
接ぎ木苗とは、苗の根もと近くを切り、別の苗の根の部分と接合し、1つの苗にしたものです。
果実等が育つ上部を穂木、根を含む下部を台木と呼びます。
たとえば、味がよくても病害虫に弱い品種を穂木として、より丈夫な品種の台木と結合させることで、それぞれの長所を生かした病害虫に強く食味も良い接木苗にするのです。
ナス科野菜は同じ野菜同士の違う品種で接ぎ木をしますが、ウリ科野菜の場合、キュウリはカボチャに、スイカはユウガオやトウガンなどの台木に接ぎ木をします。
樹木の接ぎ木技術は古くからあり、日本人は平安時代からその技術を知っていたといわれます。たとえば、日本中にあるソメイヨシノは、接ぎ木によって全国に広まったものです。
野菜の接ぎ木は昭和に入ってから研究開発が進められてきたそうです。近年では、農薬の削減や安全志向の面からも、接ぎ木は欠くことのできない技術となっています。
苗を買うときに、根もと近くをよく見ると、接合したあとがみえるかもしれませんよ。
●穂木と台木の組み合わせによる接木苗の性質
食味 | 生育 | 病害抵抗性 | |
---|---|---|---|
穂木 | おいしい |
普通 |
低い |
台木 | まずい |
良い |
高い |
接木苗 | おいしい |
良い |
高い |
どうなっているの? 野菜の根っこ
野菜にとって根は体を土に固定・支持し、養分や水分を吸収する重要な器官です。野菜を育てると、葉の茂り方や実の成り具合で生長を観察することができますが、根が地中でどのようになっているのかは見えません。実際はどうなっているのでしょう。
根の深さや広がりは、野菜の種類によってさまざまです。
たとえば、トマトは根が横に広く広がります。土の状態のよい畑に植えた場合、根は深さ1メートル、幅2〜3メートル程度にも広がるそうです。キャベツは根の幅も深さも1.5メートルほどに広がり、トウモロコシの根の深さは2メートル以上にもなるそうです。
根の形状も、ダイコンのように根がまっすぐに伸びるものやタマネギのように放射線状に伸びるものなど、野菜の種類によってさまざまです。
収穫後のダイコンを見ると、両側の縦一列ずつにくぼんだ跡が見えるはずです。そこはひげ根と呼ばれる細い根があった部分です。地中では、そのひげ根が下記のイラストのように伸びています。ちなみに、ダイコンのひげ根がまっすぐに並んでいるものの方が、生長が安定していた証拠となり、品質を見極めるポイントになります。
普段なかなか見ることができない根っこですが、収穫の際などに掘り起こして覗いてみると、その生命力の高さに驚くかもしれませんよ。
農薬の基礎知識
農薬は様々な有害生物から作物を保護したり、農作物の生育を促進や抑制するために使われる薬剤のことです。害虫にとっての天敵(生物)も農薬の一種とされています。
農薬は、農薬取締法などの法律で強い規制がかけられており、効果や薬害、安全性についての厳しい審査をクリアしたもののみが農薬として登録され、販売が可能となります(登録された農薬は、容器や包装に「農林水産省登録第○○○号」という登録番号が記載されています)。
毒性の検査では、万が一、人が毎日その農薬を一生涯摂取し続けたとしても危害を及ぼさないと見なせる摂取量を求め、基準値を設定しています。
ホームセンターなどで販売されている農薬にはいろいろな種類があります。法的な区分を除いて、家庭で利用できるものとしては大きく二つの種類に分けられます。
一つは、農家の方も使用されている一般的な農薬です。新製品と既存製品では、値段が大きく違う場合があります。これは、長年使われ続けているものは特許が切れているために安く製造でき、新規のものは開発費も含めて値段が高く設定されているためです。むろん、既存のものでも十分効果があります。毒性の強い農薬は、購入の際に身元確認と署名捺印が必要となるものもあります。
もう一つは家庭菜園用として販売されているもので、一般農薬に比べて華やかなパッケージが多くみられます。多くのものは特許期間の切れた農薬を家庭菜園用と銘打って販売しているものです。
家庭菜園用のものも、農薬は農薬ですから、使用時の手袋とマスクは必須です。お子さんも近づけないようにしましょう。また、農薬には使用量、使用回数等の規定があります。必ず使用法を守り、利用しましょう。缶スプレー式のものは、薬剤のかけ過ぎに注意をしましょう。霧吹き状で希釈されている薬品は、保存期間が短いので早く使い切る必要があります。
●一般的な農薬
●家庭菜園用の農薬
農薬には必ず容器や包装に「農林水産省登録第○○○号」という登録番号が記載されています。使用方法を必ず守ってご利用ください。
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