部屋を彩る観葉植物の選び方

自然を感じられ、気分もリフレッシュできる観葉植物。部屋のアクセントになり、おしゃれな雰囲気を演出できるため、人気のアイテムです。しかし、育て方や特徴なども異なり、選び方がわからない人もいるでしょう。そこで本記事では、観葉植物の選び方やおすすめの種類を紹介します。おしゃれな飾り方も紹介するので参考にしてくださいね。

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観葉植物の選び方とは?

観葉植物にはたくさんの種類があるため、どれを選べば良いのかわからないこともあるでしょう。ここでは、観葉植物の大きさや置く場所、育てやすさなどの観点から選び方を解説します。

置き場所に合うサイズの観葉植物を選ぶ

観葉植物を選ぶ際は、どの場所に置くのかを先に決めます。観葉植物は、日当たりの良い場所に適したものや日陰でも育つもの、暑さや寒さに強いものなど多彩な種類があるので、それも考慮するのがポイントです。

また、観葉植物は手のひらサイズから1メートル以上などサイズもバリエーション豊かなので、部屋のスペースも合わせて考えましょう。テーブルや棚には10センチ前後の小型サイズ、ハンギングタイプや出窓に置くなら中型サイズ、リビングや玄関には大型サイズがおすすめです。どこに置くのか、サイズはどうするのかが決まれば、その環境に合った植物を選べます。

育てやすい観葉植物を選ぶ

観葉植物には、初心者でも育てやすいもの、管理が大変なものなどさまざまな種類があります。管理が大変な観葉植物は、水やりの頻度、室温や通気性、日当たりの4つのポイントが合わないと元気に育ちません。また、成長スピードが速い植物も剪定や手入れの手間が増えてしまいます。

観葉植物を初めて育てる人は、4つのポイントに加え、手間がかからない種類を選ぶと良いでしょう。さらに水やりを忘れてしまう、仕事などで手入れができない場合は、ある程度丈夫な植物を選ぶのがポイントです。

好みの観葉植物を選ぶ

植物のサイズや育てやすさなどの特徴がわかったら、好きな品種を選びます。葉の柄や形状はそれぞれ違うため、自分の好きな見た目の観葉植物を選ぶのがおすすめです。その際、葉に虫がついていないか、みずみずしく張りがあるか、株を手で触った時にブヨブヨまたはグラグラしていないかチェックしましょう。

【大型】おすすめの観葉植物と枯らさない方法

全長150センチ以上の大型観葉植物は、存在感抜群。部屋の雰囲気をガラッと変え、おしゃれな空間を演出してくれます。ここでは、おすすめの大型観葉植物を3つ、特徴や育て方と合わせて紹介します。

ハート型の葉っぱがかわいい「ウンベラータ」

ウンベラータの葉は、清潔感のある明るいグリーンの大きなハート型が特徴です。また、独特なうねりの樹形は存在感も抜群。耐陰性があるため室内でも育てられますが、熱帯地方原産なので日光が好きです。

直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こしやすいため、窓際やベランダなどの明るい日陰に置きましょう。また、ウンベラータは低温に弱いので、冬は温度管理に注意が必要です。夏は土の表面が乾いたら、冬は葉っぱが下向きになってきたら水やりをし、葉には霧吹きで1年中水を与えます。

南国のリゾート気分が味わえる「アレカヤシ」

たくさんの細い葉が曲線を描いているアレカヤシは、お店やホテルロビーによく置いてある人気の植物です。日当たりの良い場所を好みますが、直射日光は避けるのがベター。室内の暖かい場所で、レースのカーテン越しに日を当ててあげると元気に育ちます。

15度以上の時は土の表面が乾いたらたっぷり水やりを、15度を下回ったら土の表面が乾いてから2、3日後に水を与えます。ダニ予防にもなる霧吹きでの葉水は、1年中こまめにやると良いでしょう。

幸せを呼ぶ「ツピダンサス」

手のひらを広げたような光沢がある大きめの葉のツピダンサス。幹が比較的やわらかく、緩やかにカーブして伸びていくため個性的な形に育ちます。また、ツピダンサスは幸せを呼ぶと言われており、贈り物としても人気の観葉植物です。

丈夫なので室内でも育てやすいですが、カーテン越しの窓辺など明るく風通しの良い場所で育てるのが最適です。日当たりが悪いと樹形が悪くなったり、葉が落ちたりするので置く場所には気を付けなければいけません。土が乾いてから水やりをするのが基本ですが、受け皿に水が溜まっていると根腐れの原因になるため、必ず捨てるようにしましょう。

【中型】おすすめの観葉植物と枯らさない方法

120センチ前後の中型観葉植物は、部屋のアクセントとしてぴったりなインテリアアイテム。ほど良いサイズ感がリラックスできる雰囲気を演出してくれるでしょう。

力強さを感じられる「ユッカ」

ユッカは、別名「青年の木」と呼ばれるほど力強く伸び、若者をイメージさせる植物です。寒さや乾燥に強い植物ですが、日光が少ないと弱々しくなってしまうため、光が差し込みやすい日当たりの良い場所に置くのがおすすめです。ベランダなど屋外で育てても元気な株に生長しますが、真夏のコンクリートの直置きは避けてください。

4月~10月は土の表面が乾いたらたっぷり、10月~3月は土が乾いてから4日後くらいを目安に水やりをします。乾燥に強い特徴があるので、水のあげすぎには注意しましょう。

加湿効果もある「オーガスタ」

南国をイメージさせる、バナナと似た葉が特徴のオーガスタ。別名「天国の白い鳥」と呼ばれ、白いきれいな花が咲きます。オーガスタの葉はボリュームがあるため、スペースの広い場所に置くのがおすすめです。葉からの蒸散作用もあるため、加湿の役割も期待できます。

オーガスタは、耐陰性があるので屋内に置いても良いですが、日光を当てた方が健康に育ちます。しかし、直射日光は葉焼けを起こすため避けた方が無難です。また、寒くなると成長が止まってしまうので、5度以下になりそうなら温かい場所に移動させます。10度以上で土が乾燥したらたっぷり、10度以下なら土が乾燥した2~3日後に水やりをしましょう。

初心者でも育てやすい「パキラ」

パキラは、根元が特徴的で大ぶりな葉が見応えのある観葉植物です。耐陰性があり、室内で管理ができるため、初心者でも育てやすいのが魅力。しかし、光に当てなさすぎると元気がなくなるので、1日に3〜4時間日光を当ててあげると健康に育ちます。

また、パキラを含め、基本的に観葉植物の根は鉢の中で根詰まりを起こしてしまいます。そうならないためにも、1〜2年を目安に定期的に植え替えをしてあげると良いでしょう。その際、根が黒くなっていたらカットし、2週間ほどは日陰で静かに管理します。水やりは、土の表面が乾いてから行ってくださいね。

観葉植物をおしゃれに飾るポイント

観葉植物は部屋に置くだけでも良いですが、シンボルツリーとして置いたり、インテリアと合わせたりするとより楽しめます。ここでは、観葉植物をおしゃれに飾るポイントを紹介しますので、参考にしてくださいね。

① シンボルツリーとして飾る

7号以上や150センチほどの高さの観葉植物は、いつも家族を見守ってくれるシンボルツリーとして楽しめます。リビングに観葉植物を置くことで、緑豊かな庭にいるような癒しの空間を演出できます。また、背の高いシンボルツリーがあると、部屋がグッと締まった雰囲気に。もし、高さが物足りない時は、スツールやラダーなどを活用するとおしゃれに見えるでしょう。

② インテリアに合わせて飾る

観葉植物の葉の形や色をインテリアに合わせると、おしゃれな雰囲気を演出できます。ウッディーなインテリアには鉢植えを木材に。ホワイトを基調としたインテリアには鉢もホワイトに、ナチュラルさを求めるなら、鉢植えを自然素材にすると統一感がでます。

模様替えなどでは、観葉植物が浮かないよう鉢にカバーするのもおすすめです。紙袋やバスケット、麻、コットンの袋などを鉢植えに被せるだけでも簡単にアレンジできます。

③ 空いているスペースを有効活用して飾る

部屋のスペースがない、大型は植え替えが大変という場合は、上から吊るす観葉植物がおすすめです。部屋の雰囲気に合った植木鉢や素材にこだわった紐などを選べばおしゃれに仕上がります。

天井やカーテンレール、壁面など吊り下げ方はさまざま。ポトスやアイビー、グリーンネックレスなど水をたくさん必要としないものや下に向いて生長するツル性の観葉植物が最適です。

お気に入りの観葉植物を見つけ、心地良い空間で暮らそう

観葉植物は個性的な色合いや形状などがあり、さまざまな楽しみ方ができます。また、インテリアの雰囲気を崩すことなく、どの部屋でもなじむのが魅力です。お気に入りの観賞植物を見つけ、心地良い空間にしてくださいね。