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「ペット(猫)」編
自由気ままで愛らしい猫を家族に迎えませんか?

いまは空前の猫ブーム。「平成29年 全国犬猫飼育実態調査」(一般社団法人ペットフード協会)によると、2017年には日本における猫の飼育数が犬の飼育数を上回ったそうです。
猫との暮らしは、生活に癒しと安らぎを与えてくれます。仕事や学校で嫌なことがあっても、あのモフモフとした体を撫でるだけで癒されます。実際の研究でも、猫などの動物を撫でると、ストレスを緩和して多幸感を与えてくれるオキシトシンというホルモンが分泌されるそうです。
猫を飼うことで家族の共通の話題が増え、お子さんは動物の命の尊さを知り、世話することの責任感も育むことができるでしょう。また、毎朝早くに起こされるなど、生活に張り合いができるので、健康にも好影響を与えるでしょう。
我が家の家族として、猫を迎えてみませんか?
知っておきたい猫のコト
猫を飼うなら、基本的な猫の性質などを知っておきましょう。同じペットでも、犬とは大違い。その違いが猫好きにはたまらないところです。
単独行動を好む
猫はもともと集団で生きる習性がなく、単独行動を好む動物です。犬とは異なり、1匹でも寂しがることは少なく、留守番も比較的得意です。すべて自分のペースで行動し、気まぐれで自由奔放。甘えるのも気分次第です。
縄張り意識があるので、多頭飼いで相性が悪い場合は、それぞれのテリトリーを分けて、広い空間を用意してあげる必要があります。
しつけが難しい
猫はそもそも行動を誰かに合わせたり、命令に従う習性がありません。問題行動を起こしたときに叱りつけても、気ままで自由な猫には意味が理解できず、飼い主を嫌いになったり、心を閉ざしてしまうことがあります。叱るよりも、問題行動を起こさないような環境づくりが大切です。
きれい好き
基本的に猫はきれい好き。1日に何度も自分の体を舐めて毛づくろいをします。なのでシャンプーは室内飼いで毛の長い猫の場合でも、数カ月に1回ぐらいで十分です(毛の長さなど猫の種類や環境により異なります)。水が苦手な猫が多く、シャンプーのしすぎは皮膚炎の原因になりやすいので注意しましょう。
シャンプーは少なくても大丈夫ですが、毛並みを整えるブラッシングや爪切りなどのお手入れはしてあげましょう。猫はどうしても毛が抜けるので、ブラッシングで余分な毛をまとめて取ることで、部屋の汚れを軽減できます。
よく寝る
猫の睡眠時間は人間に比べてとても長く、1日の3分の2ぐらいは寝ていると言われます。子猫の場合は1日20時間以上も寝ます。安心して眠れる場所を用意してあげることが大切です。
我が家に合った猫選び
さまざまな猫の種類
猫にはたくさんの種類があり、毛並みや顔つき、色合いなどもさまざまです。お好みはどのようなタイプでしょうか。「平成29年 全国犬猫飼育実態調査」によると、現在飼われている猫の約8割はミックス(雑種)だそうです。人気ベスト6は以下の通りです。
先祖が明確で品種として確立しているのが「純血種」。それ以外の猫が「ミックス(雑種)」です。純血種は品種ごとに性格の特徴が出やすく、成長後の大きさもおおよそ予想できます。
日本で飼われている猫の種類 トップ6
1位(77.7%)
ミックス(雑種)
純血種より丈夫で病気にかかりにくいという遺伝的傾向がありますが、成長後の姿や大きさは予想しづらくなります。
2位(4.0%)
アメリカンショートヘア
アメリカの開拓時代にネズミ退治に重宝されました。がっちりとした体格で、穏やかで賢い反面、陽気で冒険好きな側面も。
3位(3.0%)
スコティッシュフォールド
折れ曲がった特徴的な耳を持ち、やさしく穏やかな性格を持ちます。甘えん坊で飼い主と遊ぶことが大好きです。
4位(1.6%)
マンチカン
短い足が特徴ですが、意外と足が速く、ジャンプや木登りが大好き。明るくて好奇心旺盛。茶目っ気があり甘えん坊です。
5位(1.5%)
ロシアンブルー
エメラルドグリーンの目や色合いなど気品ある姿が人気。プライドが高く気まぐれな一面があり、貴族のような雰囲気を持ちます。
6位(1.2%)
ペルシア
ふさふさとした豊かな長毛と大きな丸い目、低い鼻が特徴的。穏やかで落ち着きがあり、甘えすぎない品の良さがあります。
オスとメスの違い
一般的に、オスは活発で社交的で、人にもなつきやすいと言われ、メスよりも体が大きくなります。メスは温厚で内気な性格が多く、気分屋でわがままな傾向があると言われます。やんちゃなオス猫か、クールなメス猫か、どちらの性格が我が家に合っているか考えてみましょう。
子猫か成猫か
赤ちゃん猫は姿も仕草もとてもかわいらしく、たまらない魅力がありますが、本来、生後数カ月は母猫による世話が必要です。親猫の代わりに育てるなら、ミルクを数時間ごとに飲ませたり、排泄を促したり、離乳食を用意するなど、専門的な知識が必要です。現在、動物愛護法により、ブリーダーやペットショップなどでは、生後49日を経過しない犬猫は販売禁止となっています。
保護団体や保健所から引き取る場合は成猫もいます。成猫を迎えるメリットは、赤ちゃん猫のようなケアが必要ないことと、それまでの飼育状況によっては、トイレや爪とぎなどを教える手間が必要ない点です。
家飼いの猫の平均寿命は約16歳。家族として最後まで世話ができるかも考えて検討しましょう。
入手先の検討
猫を飼いたくなったとき、どこで入手すれば良いのでしょうか。前述の「平成29年 全国犬猫飼育実態調査」によると、猫の入手方法は以下の通りだそうです。
猫の入手方法
※出典「平成29年度 全国犬猫飼育実態調査」(一般社団法人ペットフード協会)
野良猫を保護した場合や、友人/知人からもらう場合は、まず動物病院で健康診断を受けて体調や病気がないかなどをチェックしましょう。
純血種が欲しい場合は、ペットショップやブリーダーで探すと良いでしょう。猫の育て方や病気の対処法など、親身に相談に乗ってくれるペットショップ、ブリーダーを選びましょう。
保健所や保護団体の譲渡会を利用して里親になる方法もあります。まずは信頼できる団体かどうかを調べましょう。
最近では、インターネットによる里親探しサイトが数多くありますが、信頼できる運営元か、応募ルールがしっかりしているかなどを調べてから利用しましょう。
動物病院で引き取り手のいない保護猫の里親を募集している場合もあります。動物病院なら健康状態をチェックしてもらえ、引き取った後も相談に乗ってもらえるので安心です。
我が家に迎える際の準備
ワクチン接種や去勢・避妊手術の検討
愛猫に健康で長生きしてもらうためにワクチン接種を検討しましょう。猫のワクチンは、3種混合ワクチンを基本として数種類あります。通常、生後2カ月ごろに1回目のワクチンを打ち、その後、月齢に応じて接種していきます。猫を入手する際にはそれまでのワクチン接種の状況を確認しましょう。
育てられない子猫や野良猫を増やさないために、去勢・避妊手術を検討しましょう。手術をすることで、発情期の行動を抑え、生殖器系の病気を防ぐこともできます。
食事やトイレの準備
健康の源は食事から。最初は入手前までに食べていたペットフードを与えると良いでしょう。猫に必要な栄養素をすべて含んだペットフードは「総合栄養食」と呼ばれます。総合栄養食を与えていれば、健康を維持できます。そのほかに、嗜好性の高い缶詰などの「副食・一般食」と呼ばれるものがありますが、これらはあくまで補助的な食事として与えるものです。
ペットフードとともに水も必要です。猫はもともと飲水量が少ない動物ですが、たくさん水を飲んだ方が腎臓疾患などの病気になりにくくなります。なので、こまめに水を替えたり、あちこちに水を置くなど、できるだけ猫が水を飲みやすい環境を整えてあげましょう。
きれい好きな猫にとって、トイレはとても重要です。猫は砂の上で排泄する習性があるので、一度トイレの場所を認識すると、あとはそこを自分専用のトイレとして使うようになります。
落ち着ける場所に、清潔なトイレを用意してあげましょう。人通りが少なくて、見晴らしが良い場所が好まれます。食事場所とは離しましょう。
トイレ容器は、猫の身体より大きく(体長の1.5倍ほどが理想)、たっぷりと砂が入るものがよいでしょう。
入手前まで使用していたトイレ砂と同じものがあればベストです。用意した砂が気に入らないようなら、異なる種類の砂を入れた容器を並べて、猫に選ばせてみるのもひとつの方法です。それでも気に入らないようなら、容器や置き場所を変えてみましょう。
安心して寝られる場所づくりも大切です。猫用のベッドやハウスに入手前まで使っていたタオルやおもちゃなどを一緒に入れると安心するでしょう。
お迎えの日に必要となるキャリーバックは、今後の病院通いなどの際にも利用するので、慣れさせるためにも部屋のどこかに置き、自由に出入りできるようにしておくと良いでしょう。
猫が安心して暮らせる環境づくり
猫は好奇心旺盛で、高いところなどにも簡単に登ります。なので、猫が触っては困るものや、猫にとって危険なものは、取り除いたり隠しておきましょう。
窓やドアの小さな隙間を開けるのも得意です。猫の自由にできる範囲を決めて、入って欲しくない部屋などにはガードを設置するなどの対策も必要です。
猫はマーキングやストレス解消などで、よく爪とぎをします。家具や壁などを傷つけてしまうので、猫用の爪とぎ器を用意したり、家具や壁に保護シートを貼るなどの対策も検討しましょう。
ペットにやさしい住まいづくり
愛猫が健康で元気に過ごせるようにするには、住まいのリフォームも検討事項になるでしょう。
猫にとって家の中は遊び場です。走り回ったり、飛び跳ねたり。猫がのびのび遊べるように、床材は滑りにくく肉球や骨に負担の少ないものを選んであげましょう。
ペット用フローリングは、表面の防滑特殊強化フィルムにより滑りにくいだけでなく、爪による引っ掻き傷に強く、よだれ、おしっこなどのお手入れも楽です。
また、傷や汚れに強くお手入れしやすい壁(腰壁)もあります。
猫を室内で飼われている方の多くが気にするのが「におい」。消臭効果のある「エコカラット」など、においを吸収する壁材をペットコーナーに使用するのもお勧めです。また、消臭機能のある置くだけでOKのマット式のカーペットなどもあります。
猫が部屋と部屋を自由に行き来できるように、ペット用のくぐり戸をドアや壁面に設置することもできます。くぐり戸部分は磁石で閉まるので、空気が流れ出ず、冷暖房の無駄になりません。ペットが建具を引っかくことも減るでしょう。
実際に、住友林業ホームテックで間取り変更のリフォームをされた方(写真上)は、愛猫のためにリビングにキャットウォークを設置。猫にとって楽しい住まいになりました。
耐震性や利便性アップのリフォームをされた方(写真下)は、人もペットも住みやすい家を目指して断熱改修も行い、リビングには床暖房を設置。愛猫もリフォーム後の快適な我が家を気に入っているそうです。
猫にとって過ごしやすい住まいは、飼い主にとってのストレス軽減にもなるでしょう。リフォームの際には、猫の住み心地もぜひご検討ください。
ペットも人間と同様、思わぬケガや病気をしてしまうことがあります。近年はペットの寿命が長くなり、高齢特有の病気に見舞われるケースも増えているようです。「住友林業オリジナルペット保険」は、愛猫・愛犬の医療にかかった費用を幅広く補償し、健康を応援。ご加入時は、動物病院で健康診断を受ける必要がなく、インターネットから申込み可能。さらに、ペットの健康管理やしつけに関する心配事にお答えする専用の相談サービスもご用意しています。

<参考>
『はじめてでも安心! 幸せに暮らす猫の飼い方』監修:山本宗伸(ナツメ社)
『うちの猫との暮らし 悩み解決Q&A100 』(学研パブリッシング)
『ペットとの毎日がより楽しくなる PECO』https://peco-japan.com
『ネコペディア』http://nekopedia.jp
『みんなの猫図鑑』https://www.min-nekozukan.com
『にゃんペディア』https://nyanpedia.com
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