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「IoT」編
IoTで暮らしはどう変わる?

「IoT」編 IoTで暮らしはどう変わる?

最近、「IoT」という言葉をよく耳にします。IoTはInternet of Things、直訳すれば「モノのインターネット」ですが、インターネットを介してモノ同士がつながり情報をやりとすることで、遠隔操作や自動運転、自動制御が可能となる、ユーザーの利便性や効率を高める技術革新のことです。
家電で言えば、いわゆる「スマート家電」と呼ばれるもので、基本的にセンサーとWi-Fiなどの通信機能があり、サーバーを通じてスマートフォンなどとつながっているものです。
そんなIoT技術を住まいに取り入れると、暮らしはどう変わるのでしょうか?

朝起きて、通信機能が搭載されているスマートスピーカーに「おはよう」と声をかけると、照明がつき、シャッターやカーテンが自動で開く。コーヒーメーカーには淹れたてのコーヒーが用意されている。
「行ってきます」と言えば、照明やエアコンがオフになり、指定された時間にお掃除ロボットが動き出す。
外出先でペットのことが気になったら、スマートフォンを使って室内カメラで様子を見る。暑そうだったらスマートフォンでエアコンをオンに。宅配便が玄関先のドアフォンを押したら、スマートフォンで対応……。
こんなことが、現実にできるようになってきました。

※当記事は2019年3月現在の情報です。ご紹介する製品情報は公開時のものです。

教えてくれるのはIT・家電ジャーナリスト安蔵 靖志さん

教えてくれるのは
IT・家電ジャーナリスト
安蔵 靖志さん

【プロフィール】
IT・家電ジャーナリスト。一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout 家電ガイド。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。

IoTで注目されている分野は?

戸建て住宅においては、「安心・安全」の分野でIoTの注目が高まっています。
例えば、インターホンがネットワークにつながることで、不在時の来客にスマートフォンで対応することができます。不在時でも家に人がいるような対応ができるので、防犯に役立ちます。また同じく防犯の意味で、出張先から家の自宅の照明を点けたり消したりして在宅のように見せることなどもできます。
室外カメラや室内カメラで動きを感知してスマートフォンに知らせる製品もあります。お子さんやペットの様子を外出先から見守ることができる。そういった安全・安心を生むアイテムが、お金をかける意味がある分野として注目されています。

「利便性」を高める分野でも注目を集めています。冬の寒い日や夏の暑い日に、家に帰る前にスマートフォンでエアコンをかけておくことができるのはとても便利です。大手メーカーの製品であれば、上位機種のオプションなどで、スマートフォンによる外部からの遠隔操作などに対応しています。ただし、通信のための工事が必要な場合があるので注意が必要です。

「健康の維持・促進」の面でもIoTが活躍します。スマートウォッチや体重計・体組織計などはスマートフォンと連携することで、日々のデータを蓄積して健康管理ができます。

スマートウォッチ

注目のIoTアイテムは?

よく目にする「スマートスピーカー」 そのお勧めは?

IoT技術を活用したスマート家電として、もっとも目にするのは「スマートスピーカー」ではないでしょうか。音声アシスタント機能を搭載したスピーカー型の端末で、音声による指示で音楽の再生や家電製品の制御、オンラインショッピングなどができます。
今日の天気や時刻を聞いたり、口頭でタイマーをお願いしたりできますが、声で返事をもらう内容はある程度限られています。家にスマートスピーカーに対応している家電があれば、夜、布団に入ってから「電気を消して」と声をかけるだけで電気を消してくれるとか、寒いときに「暖房かけて」と言うだけでエアコンを動かしてくれるなど便利です。

最初に試してみたい人にお勧めなのがアマゾンの「Echo Spot (エコースポット) 」です。小型のスクリーンを搭載し、普段は卓上時計としても使えます。
スマートスピーカーの使われ方で多いのは、音楽アプリやradikoで音楽やラジオを聴くこと。つまりスピーカーとしての利用です。「Echo Spot」の良いところは、Bluetoothとオーディオ出力にも対応し、手持ちの外部スピーカーに接続すれば、好きな音質で音楽を楽しむことができることです。また動画ニュースの再生や天気予報の表示、スマートホーム・カメラとしての利用など、スクリーン付きだからこそ体験できる機能が充実しています(他社のスマートスピーカーには外部出力がないものがあります)。

Echo Spot (エコースポット)
Echo Spot (エコースポット)

まずIoTの便利さを体感するなら「スマートリモコン」がお勧め!

スマートスピーカーは注目されていますが、家庭にスマートスピーカー対応の家電がないと、他のものを動作させることはできません。
その点、赤外線でさまざまな機器をコントロールできる「スマートリモコン(家電コントローラー)」の方が、IoTの便利さを実感するにはお勧めです。
スマートリモコンを自宅のWi-Fiにつなげれば、外出先からスマートフォンで既存のエアコンや照明など、赤外線リモコンを使用する家電を操作することができます。
製品によっては温度・湿度センサーや照度センサーを搭載しており、例えば、リビングにスマートリモコンを置いておけば、その部屋の温度や明るさがわかるので、外出先で照明の状態を確認でき、点灯消灯を自由に行えます。

お勧めは、ネイチャー社の「Nature Remo(ネイチャーリモ)」。温度、湿度、照度、人感センサーを搭載しており、エアコンやテレビ、照明、お掃除ロボットといった赤外線リモコン付きの家電に対応しています。
大きなポイントは、センサーと連動させた操作設定が可能な点。「室内の温度が30度になったら冷房をつける」とか「人感センサーの反応が30分間なかった場合に電気を消す」など、条件設定によってさまざまな機器の操作が可能です。
値段も1万円台なので、最新機能がついたスマート家電を買うより手軽に購入できます。このようなアイテムを一度体験してみると、IoT技術の利便性を理解できるでしょう。

スマートリモコンを利用してその便利さを体験すると「いちいちスマートフォンで操作するのは面倒」と思うかもしれません。その場合、スマートスピーカーと連動させる方法があります。スマートスピーカーと連動することで、音声で各種操作ができるようになります。
また、スマートスピーカーがなくても、スマートフォンに「Google Home」や「Amazon Alexa」のアプリを入れることで音声による操作がある程度可能になります。

Nature Remo(ネイチャーリモ)
Nature Remo(ネイチャーリモ)

このほかにもさまざまなユニークアイテムが登場

ペットの給餌器「カリカリマシーンSP」(うちのこエレクトリック)は、スマートフォンの操作やタイマーでペットに餌をあげることができるのに加えて、カメラがついているので、外出先からペットの様子を見ることができます。会話機能マイク&スピーカーがついているので、おしゃべりも可能です。仕事で遅くなった場合などにも安心ですね。

カリカリマシーンSP
カリカリマシーンSP

「めざましカーテン mornin’ plus(モーニンプラス)」 (ロビット社)は、スマートフォンに連動したカーテン自動開閉機です。
取り付けに工具不要で、 対応カーテンであれば、ワンタッチで簡単にカーテンレールに取り付けられる仕組みです。タイマー機能により設定した時間にカーテンを開閉することができ、リモコンモードを使えば、いつでもその場でスマートフォンからカーテンを開閉できます。

mornin’ plus(モーニンプラス)
mornin’ plus(モーニンプラス)

IoTで未来の暮らしはどう変わる?

前述の通り、大手メーカー製エアコンの上位機種はほぼスマートフォンと連携できます。また、LED照明も、各メーカーで「Google Home」や「Amazon Echo」などのスマートスピーカーと連携させて、音声でオン/オフや明るさを調整できるようになりつつあります。忙しくて手が離せないときも話しかけるだけで操作でき、専用アプリを使えばスマートフォンで離れた場所や外出先からでも操作できます。防犯対策にも役立ち、何より便利です。
利便性という意味で、さまざまなモノがネットワークを介してつながる流れは今後も続くでしょう。その中で、「室内環境の見える化」が進んでいくでしょう。
空気清浄機がまさにそうです。空気の洗浄度合いは、目に見えません。空気洗浄機が動いていても、部屋がきれいになったかどうかはわかりませんでした。しかし、各種センサーで空気中の花粉やPM 2.5を計測できるようになり、アプリでそれを数値として可視化できるようになりました。これにより「これだけきれいになっているんだ」「ちゃんと機能しているんだ」という安心感が生まれます。

家電に各種センサーが搭載されることで、これまで見えなかったものが、遠隔地でも見えるようになります。
まだ、IoT技術は過渡期にあり、規格なども含め模索している状況です。これらが整理され、家電だけでなく、さまざまな機器とつながれば、もう一歩先の未来が見えてくるはずです。そんな未来を考えるためにも、一度スマート家電を試してみてはいかがでしょうか。

IoTで未来の暮らしはどう変わる?