くらしの中の注意点編
キッチンや居室など身近な場所に潜む意外な危険についてご確認ください。シックハウス対策と湿度管理についてもご紹介します。
ご家族が安心して暮らすために、お住まいに関して守っていただきたい事柄をまとめました。また入居後のシックハウス対策や住まいの湿度管理についてもご紹介します。
※当コンテンツでご紹介するお手入れ方法はすべて一例です。設備・製品・部材などによってお手入れ方法が異なる場合がございますので、必ず各設備・製品・部材などの取扱説明書をご覧ください。
くらしの中の注意点
以下の各項目を選択してクリックすると、項目の下部に詳細記事が表示されます。
- 1. 部位ごとの注意点
- 2. 入居後のシックハウス対策
- 3. 冬場の結露・乾燥を防止する方法
- 4. 寒冷地での注意点
- 1. 部位ごとの注意点
- 1. 部位ごとの注意点
部位ごとの注意点をご紹介します
キッチンの注意点
【ガス漏れに気づいたときに、「換気扇のスイッチの入・切」は絶対にしないでください】
ガスはちょっとした火花でも引火して爆発するおそれがあります。ガス漏れに気づいたときは、直ちに元栓を閉め、窓や戸を全部開けて換気してください。
電源プラグの抜き差しや、ライターやマッチなど火花の発生源になるものは絶対に使用しないでください。
LPガスは空気より重く室内の低い部分に溜まるので、廊下などのサッシを開けて床から外へ掃き出してください。【ガス機器使用時は、可燃物を近づけないでください】
ガスの炎は、300℃以上に達することもあります。鍋底から外側に溢れ出た炎が、着衣の袖や裾などに着火する場合があるので、充分にご注意ください。
また、ガス機器使用時は必ず換気をして、屋外への換気出口を絶対にふさがないでください。【ガス機器使用時は、燃焼状態を必ずチェックしてください】
ステンレス鍋などで味噌汁を急激に再加熱する際など、突然沸騰して鍋が飛び上がる「突沸現象」が発生する場合があります。ガス機器使用時は常に火加減をチェックして、その場から離れないようにしましょう。
【オーブンや電子レンジの注意点】
オーブンや電子レンジは、扉を閉めたキャビネット内や放熱スペースのない棚などに設置しないでください。引火や異常過熱により火災となるおそれがあります。また、アース線は確実に接続してください。
機器を掃除する際は、専用ブレーカーを切るか電源プラグを抜いて行ってください。また、電源プラグは濡れた手で触らないでください。【IHクッキングヒータの注意点】
使用中や使用後は、トッププレートやその周辺の金属にしばらく触れないでください。中央のヒーターは高温になるため、やけどのおそれがあります。ご注意ください。
居室の注意点
【窓際・網戸の注意点】
窓際には踏み台となるようなものを設置しないでください。もし窓から転落すれば、生命にかかわる大事故となります。特に小さなお子様が上がらないに注意してください。ソファ、いす、箱形家具なども危険です。また、網戸にはよりかからないでください。転落、ケガのおそれがあります。
【家電製品の注意点】
家電製品のプラグは定期的に抜いてホコリを取り除きましょう。洗面所やキッチンなど多湿の場所や結露しやすい場所、家具の裏側などではホコリがたまりがちです。放置すると、ホコリが湿気を呼び、何回も火花放電を繰り返す結果、発火するトラッキング現象が発生して火災を引き起こす危険があります。
浴室の注意点
【浴槽のフタの注意点】
小さなお子様がフタの上に乗ったり手をついたりしないようにしてください。万一沸かしすぎのとき、大やけどするおそれがあります。また、浴槽に落ちて溺れるおそれがあります。小さなお子様は深さ10cm程度でも溺れることがあります。
【ジェットバスの注意点】
吸い込み口をふさいだり、カバーを外したり、お湯の中にもぐったりしないでください。体の一部が吸い込まれると大変危険です。お子様だけでの入浴は絶対にさせないでください。
外回りの注意点
【バルコニー・ベランダの注意点】
小さなお子様がいる場合、バルコニーやベランダには踏み台となるようなものは設置しないでください。転落事故の原因となるおそれがあります。夏場の炎天下では、バルコニーやベランダの床や手すりが非常に熱くなっている場合があります。やけどをしないよう、ご注意ください。また、バルコニーやフラワーボックス、屋根の上に重量物を設置することは厳禁です。
【屋根の注意点】
屋根、その他高所での作業はこちらのお問い合わせページからご相談ください。もし転落すれば生命にかかわる大事故となります。「地上からできない雨樋の清掃」「瓦の補修」「アンテナ修理」などの高所作業はご相談ください。
【非常用進入口の注意点】
三階建住宅の場合「非常用進入口」に指定された窓には面格子をつけないでください。また非常用進入口の内側に物を積み上げないでください。いずれも、いざというときの消火・救助活動の障害になります。いつでも通れるようにしておきましょう。
- 非常用進入口に指定された窓は、赤い三角のマークがついています。
【シャッターの注意点】
シャッターの開閉中は下を通らないでください。挟まるおそれがあり、大変危険です。
電動式の場合、操作スイッチはシャッターのまわりに人がいないか確認してから操作してください。また、開閉途中に操作スイッチから離れないでください。【外階段の注意点】
外階段に物を置かないでください。避難時の障害になります。また、転落事故などケガをする原因となります。
【ガレージの注意点】
シャッターを閉じたガレージ内で、車・オートバイのエンジンを絶対にかけないでください。酸欠、一酸化炭素中毒となり大変危険で生命にかかわります。
【浄化槽の注意点】
浄化槽のフタのまわりでお子様を遊ばせないでください。いたずらでフタを開けた場合、転落事故につながるおそれがあります。
その他の注意点
【ホームエレベーターの注意点】
火災・地震・浸水時には使用しないでください。エレベーターが急停止して、かご内に閉じ込められ、重大な事故にまきこまれるおそれがあります。
ドアやレールの隙間に、物を落とさないように注意してください。万一物を落とした際は、ご自分で拾わず、こちらのお問い合わせページ、もしくはメーカーにご相談ください。隙間に手を入れると、思わぬケガの原因となります。【洗剤・洗浄剤の注意点】
塩素系の製品と他の洗剤、洗浄剤などを混ぜたり、続けて使うなど液が混ざるような使い方は絶対にさけてください。塩素ガスなどの有毒ガスが発生し、大変危険で生命にかかわります。また、洗浄剤・漂白剤は単独使用でも、お湯・熱湯は絶対にかけないでください。
- 2. 入居後のシックハウス対策
- 2. 入居後のシックハウス対策
※「住友林業の家」ご入居の方向けの内容です。
入居後のシックハウス対策をご紹介します
ふだんの生活の中で、空気循環にも心くばりを。きれいな空気で、ご家族の健康を守る基本です。「住友林業の家」は、シックハウス対策(室内空気質)に配慮しています。24時間換気システムの導入、使用建材の低ホルムアルデヒド化などにより、建築基準法に適合した充分な対策をとっています。
しかし、住まい方によっては、室内化学物質の濃度が上昇するおそれもあります。日常生活の工夫で化学物質の濃度上昇を防ぎ、快適な居住性を維持していきましょう。ドア・引戸本体
【入居当初は、換気や通風を充分に】
ご入居までに、3週間程度の換気養生期間をおくことが望ましいとされます。しかし、ご入居後に新居を閉め切ったままにしたり、新調の家具が化学物質を放散する場合は室内化学物質の濃度が上昇することがあります。ご入居後は多めに換気してください。
【24時間換気システムは必ず常時運転】
換気システムはシックハウス対策のための必要換気量を確保するとともに、結露対策にも有効ですので、必ず常時運転してください。
【窓開け換気は化学物質濃度の低減に有効】
夏期などで室温が高くなると(目安として28℃以上)、建材や家具などから化学物質が放散しやすくなります。窓開け換気を行えば、濃度の低減に有効です。
【給気レジスターのフィルター掃除は2〜3カ月に1度】
フィルターはホコリなどが付着すると通気が悪くなり、充分な換気ができなくなります。定期的にチェックして、汚れていたらこちらを参考に水洗いや掃除機による清掃を行います。
発生源に関する注意事項
【新調の家具などにも化学物質を放散するものがあります】
新調された場合は多めに換気する、これから新調される場合は配慮された素材を選ぶなど、ご注意ください。
【フローリング用ワックス類にも化学物質を放散するものがあります】
芳香剤、防虫剤、消臭剤、洗剤なども発生源になることがあります。多量に使用しないでください。
【開放型暖房機の使用は避けてください】
開放型暖房器(煙突のついていない石油・ガスストーブ、ファンヒーターなど)は室内の空気を燃焼させるため、空気を汚してしまいます。結露対策の観点からも、水蒸気を発生させるこれらの機器の使用は避けてください。排気を直接外部に出す密閉型暖房器をご使用ください。
- 3. 冬場の結露・乾燥を防止する方法
- 3. 冬場の結露・乾燥を防止する方法
※「住友林業の家」ご入居の方向けの内容です。
湿度管理の方法をご紹介します
結露・乾燥は人と住まいの大敵! 温湿度計を利用しましょう。適切な湿度は40〜60%、温度は18℃〜20℃です。暖冷房コストを低減できる省エネルギー型住宅の場合、生活スタイルによっては、室内の湿度が上がり、冬場結露が発生しやすくなります。一方、外気が乾燥する冬に暖房や換気をし過ぎると室内が乾燥し、仕上げ材や木質部分が収縮、すき間やよじれが生じることがあります。温湿度計を部屋に備えるなど、適度な温湿度バランスを保ち、快適な居住性を保ちましょう。
結露が気になる場合の対処法
【湿気を出さない】
- 密閉型暖房器(エアコン等)を使用する
開放型暖房器(石油ファンヒーター等)からは、大量の水蒸気が発生し結露のもとになります。水蒸気を出さない密閉型をご使用ください。 - 加湿器使用は最小限に
- 多湿期には、洗濯物の「部屋干し」は控えめに
【換気の促進】
- 「24時間換気システム」のスイッチは切らない
- 窓を開けて換気する
室内に洗濯物を干したり、加湿器を使ったりした場合、大きく窓を開けて換気します。 - 浴室や人のいない部屋も換気する
【空気の流通をよくする】
- 家具は壁から離して設置(2〜5cm程度)
家具の裏側も空気が流れるようにします。 - 内障子の両側を2cm程度すき間を開ける
- カーテンの中央部もしくは両端を開ける
【室温を適温に保つ】
- 室温を上げすぎないこと
暖房で室温を上げすぎると、乾燥感が強くなって過剰加湿になりがちです。室温が下がったときに結露しやすくなります。 - 家の中の温度ムラを少なくする
できるだけ閉めきりの部屋をつくらないよう、また、廊下・トイレなども暖まるように工夫します。
乾燥が気になる場合の対処法
【適度な湿度を保つ】
人にとって適切な湿度は40〜60%といわれていますが、冬期の乾燥時には室内の湿度は30%程度になることがあります。
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室温を上げすぎない
暖暖房は適切な温度(18〜20℃)に設定しましょう。温度を上げると相対湿度が下がり、乾燥感が強くなります。- 暖かい空気は部屋の上部にたまりがちです。扇風機を冬にも活用したり、シーリングファンの活用などで室内の空気をむらなくかき混ぜ、温度差を少なくしましょう。
- 入居当初の冬は、建物が温まっていないなどで、寒く感じることがあります。なるべく暖房温度を上げすぎないようにしてください。
- 適度な加湿を行う
乾燥期には、水槽や観葉植物を置くことで室内の乾燥を和らげてくれます。乾燥を強く感じるときには、加湿器を上手に使用することも効果的にです。その場合、湿度50%くらいに抑えます。
【換気システムは】
- 冬期の「24時間換気システム」は弱モードで運転
換気システムのスイッチは切らないでください。ただし、冬期は温度差により自然換気量が多くなりますので、運転モードは弱運転として、過換気による乾燥を防いでください。外気が乾燥している冬期は、過度な換気で室内が乾燥することがあります。 - 給気レジスターは目盛りを「1」の状態に(排気型換気システムの場合)
各居室にある、換気システム用給気レジスターは、目盛りを「1」の状態にしてください。
【開放型暖房機の使用は避けてください】
開放型暖房器(煙突のついていない石油・ガスストーブ、ファンヒーターなど)は室内の空気を燃焼させるため、空気を汚してしまいます。結露対策の観点からも、水蒸気を発生させるこれらの機器の使用は避けてください。排気を直接外部に出す密閉型暖房器をご使用ください。
- 密閉型暖房器(エアコン等)を使用する
- 4. 寒冷地での注意点
- 4. 寒冷地での注意点
※「住友林業の家」ご入居の方向けの内容です。
部位ごとにお手入れの周期や方法が異なります
ボイラー(暖房用)
【点検・お手入れの時は】
必ずボイラーリモコンの運転スイッチを「切」にしましょう。また、長く快適に使うため、そして故障を未然に防ぐためにも定期点検は忘れずに受けてください。
【安全と長持ちのために】
まず、ボイラーの周りに燃えやすいものや、障害物がないか確認しましょう。次に、給気ホース、給排気管・筒などや、その接続部分が破損していないか確かめ、油漏れや水漏れも確認します。
- 排気筒周りは高温になっていますので、ヤケドに注意しましょう。
【ふだんのお手入れ】
基本のお手入れは、中性洗剤を薄め、布を固く絞って拭き、水拭きした後、カラ拭きします。シンナーやベンジンなどの溶剤は、材質を傷めるので使用しないでください。また、ボイラーにホースなどで水をかけて洗うと、ボイラー内に水が入る恐れがあり大変危険なので、絶対にやめましょう。
【近くで雷が発生したら】
電源プラグをコンセントから外してください。ボイラーには雷に対する安全装置がついていますが、雷が近い場合などは故障することがあります。
灯油タンク
【給油】
屋内設置の場合は、必ず消火してから給油してください。燃料は必ず、白灯油、JIS1号灯油をご使用ください。給油時に水やゴミが混じると、燃焼不良やバーナー部品の寿命低下、燃焼安全装置を作動させてしまうなどの原因になります。
- 汚れた油や水が混じった油、ガソリンなどは絶対に使用しないでください。
灯油タンクをうっかり空にすると、燃焼安全装置が作動します。そのため、電磁ポンプのオイルフィルターの「空気抜き」が必要になるので、灯油タンクは空にしないよう注意しましょう。
【オイルフィルターの空気抜き】
以下の手順で行ってください。
- ボイラーの前パネルを外します。
- オイルフィルターの「エア抜き用ネジ」をゆるめます。
- 油があふれてきたら、ネジを元通りに締めます。
- あふれた油はよく拭き取ります。
【灯油タンク内の水抜き】
結露水が底に溜まると、凍結して油が出ないことがあります。また、バーナーに水が入ると燃焼不良の原因になります。冬になる前に点検、水抜きをしておきましょう。
<水抜き法>
年に1度は行いましょう。
- 灯油タンク底部の水抜きバルブを少しずつ開いて、容器に受けてください。
- 容器の中の液体が2層に分かれていれば、上層が灯油、下層が水です。
- 水が出なくなるまで抜いてください。
【灯油タンクのフィルター清掃】
このフィルターをきちんとお手入れしておけば、ボイラー本体に汚れが及びません。給油口のフィルターを取り出し、灯油につけてゴミを洗い流します。週に1度は行ってください。
- 灯油タンクのフィルター洗浄に使った灯油は、燃料として使用しないでください。
放熱器(暖房用)〜パネルラジエータ・コンベクター〜
【時々水拭きを】
パネルラジエータ、コンベクターなどの放熱器を長持ちさせ、放熱効果をいつも快調に発揮させるためにも、時々水で固く絞った布で拭き、カラ拭き仕上げします。コンベクターの上に綿ボコリなどがたまっているときには、掃除機で吸い取ってください。
【水のかかるところでは】
キッチンや洗面所、トイレなどでは水や洗剤・薬品、塩分などがかかることがあります。サビの原因になりやすいので、すぐに乾いた柔らかい布で拭き取りましょう。
【サーモは敏感です】
直射日光や熱などがサーモのそばに当たったり、サーモがカーテンなどに隠れたりしないようにしましょう。
【上手な使い方のポイント】
- 24時間暖房運転します
「入」、「切」を頻繁に行うと、かえって不経済です。 - 全室暖房します
温度の低い部屋に結露の恐れがあります。使わない部屋でも、最低レベルの設定をしましょう。 - 室内の温度設定は…
・温度の設定をしたら動かさない。
・季節による調節は、ボイラーの出湯温度で調整しましょう。
・暖まらないときは別表にて点検、調整してください。 - サーモの目盛りは…
使わない部屋でも小さくしすぎないようにしましょう。夏は全開にしておきます(固着防止)。 - ボイラーの運転スイッチは…
冬の間は絶対に切らないでください(凍結防止)。 - 灯油タンクは…
空にしないよう、補充は早めにします。 - 定期点検
年に1度は安全と効率維持のために点検をおすすめします。
暖房が効かないときは?
運転ランプの点灯状態を確かめてから、運転スイッチを切って点検しましょう。
- 以上をチェックして、なお不具合のときはこちらのお問い合わせページ、もしくはメーカーへご連絡ください。