インテリアにこだわったリフォーム

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二世帯住宅リフォーム オーナーI様(埼玉県・松伏)

長い時間をかけて大切に集めてきた数々のアンティークや骨董で温かみと安らぎに溢れる空間づくり

24年前に建てられた二世帯住宅のI様邸。結婚されたお嬢様との同居を機に、2階のキッチンとリビングを中心にリフォームを実施されました。吹き抜けの高い天井が心地よいリビングは、奥様が長年かけて集められたアンティークのガラス照明やステンドグラスなどを配した温かみのある空間へ。一つひとつ、丹念に選んでは保管してきた愛しい品に囲まれる暮らしを楽しんでいらっしゃいます。

家族の暮らしの中心にあるリビング・ダイニング。奥の壁に用いたペールブルーのアクセントクロスが目を引く。シャンデリアを吊るした梁が、かつての住まいの柱。部屋にある家具の多くが国内外のアンティーク品で、椅子の座面などはご夫妻自らが張り替えたそう。

リビングと同じアクセントクロスを貼った階段室。
来客をリビングへといざなうような、魅力的な空間だ。

ふたりでも作業しやすい広くて機能的なキッチンを

I様のお住まいは、ご主人のご両親と二世帯で暮らすために建てた家です。1階と2階それぞれにキッチンを設けるという、当時では珍しかった間取りは、3年前に亡くなられたお母様の提案でした。当時、I様ご夫妻とふたりのお嬢様が生活空間とした2階のキッチンは、カウンター越しにリビングとつながるオープンスタイルで、家事もしやすかったといいます。
ところが、「結婚した娘と同居することになって、2階のキッチンを女ふたりで使う生活になりました。そうすると、ふたり同時に作業するにはキッチンが狭いと感じたんです。そこで娘と相談して、リフォームに踏み切ることにしました」と話される奥様。工事は、家を建てた住友林業に頼むのが安心だろうと、ホームページを通じてホームテックへ相談を持ちかけました。
初めは、レイアウトは大きく変えずに、キッチンだけを広げる予定でした。しかし、カウンターをせり出す分だけリビングが狭くなってしまいます。そこで、隣接する和室をフローリングにしてリビングと一体化するプランへ変更。これまで以上にゆとりある空間を実現したのです。

キッチンの床のアンティークタイルは、奥様が好きな青色でコーディネート。
素足に気持ちいいタイルは、毎日の掃除やお手入れがラクなのも利点。
カウンターの下には、以前から大切に使ってきたケヤキの食器棚が収められている。

(左)アンティークタイルを埋め込んだキッチンカウンター
(右)使い勝手の良さに奥様が満足されているプルダウン式の吊り戸棚

思い入れの深い骨董品やアンティークでコーディネート

リフォームに際して奥様がこだわったのが、長年集めてきたアンティークや骨董品の活用でした。その象徴ともいえるのが、電笠にガラスを用いた照明です。色も形もさまざまなそれらは、いずれも海外のアンティーク品。20数年前から集めてこられたそうで、いつか部屋に灯す日を夢見ながら大切に保管してきたものです。

また、キッチンの袖壁とリビング入口の扉には、やはりアンティークのステンドグラスやガラスを使用。特に扉は、取っ手にいたるまで英国産のアンティークで、「建具職人の方にすれば、かなり迷惑な依頼だったみたいです(笑)。仕上げていただいたときは感激でした」と奥様も満足げです。

テレビの上の棚に並べられた、色も形もさまざまなアンティークの缶。

「1点物が少なくないアンティーク品の蒐集は『出会い』と『縁』があってこそ」と話す奥様にとって、同じ趣味をもつ仲間や懇意にする専門店のスタッフとの交流や情報交換も楽しみのひとつ。

ユニークなのが、テレビ上の蛍光灯を覆う照明カバー。木製の桟に磨りガラスをはめた細長い板は、実は旧家の欄間だそうで、奥様が東京・木場の骨董品店で手に入れたものです。「これを何とか使えないかと相談したら、ホームテックの方がアイデアを出してくださいました。取り入れてみたら洋間に違和感なくとけ込んで、今ではお気に入りの建具のひとつです」。

そして、吹き抜けに渡した1本の太い梁は、お父様が最初にこの地で建てた家の柱です。「二世帯住宅に建て替えるとき、父は、古い家が解体される様子を泣きながら見ていました。母とふたりで苦労して建てた家だけに、寂しかったんでしょうね」(奥様)。保管してあった2本のうちの1本を塗装したという梁は、家族の歴史を物語る標でもあるのです。

蛍光灯を覆う欄間は、蝶番をつけて開閉できる仕様に。

アンティークのガラス照明の多くは、英国やフランス、ベルギーからの輸入品。
中でも、製造時にウランを使っていた時代のものは、独特の色味が特徴だとか。

電笠以外にも、食器や小物入れ、香水ビンなど、数多くのアンティークガラスを蒐集。「手作りならではのフォルムや色合い、それと光を拡散させる緻密なカットや繊細さ、気泡までもがひとつのデザインになるアンティークガラスの魅力は、「一言では表現できない」と奥様。

淡く柔らかい光のもとで心安らぐひとときを楽しむ

日が傾きはじめた頃、「ちょっと点けてみましょうか」とおっしゃった奥様は、リビングの明かりをすべて点けてくださいました。
アンティークガラスを通した淡く柔らかい光は、奥様が「ほわっとした光」と表現した通り、穏やかでムードも満点。ガラスそのものも、消灯時とは違った表情を見せます。

キッチンの袖壁にはめ込んだステンドグラス

奥様は、「仕事を終えて、夕飯の仕度に取りかかるまでのわずかな時間に、ここで紅茶を飲みながら本を読むひとときが、私の一番の楽しみ」と笑顔に。家業を手伝いながら、家事や庭仕事、介護や2匹いるゴールデン・レトリーバーの世話など、忙しい毎日を送る奥様にとっては、好きな物に囲まれて心静かに過ごすその瞬間が、何よりの宝物だそうです。
また、この空間で紅茶の教室を開くのも夢のひとつだとか。「もう少し自分の時間がとれるようになったら…の話ですけど。当分の間は、部屋に飾ってある雑貨を入れ替えたりDIYで棚をつくったりするので手一杯になりそうですから」。
愛着ある住まいを自分らしく、家族らしく変えていくI様の試みは、まだまだ続いていきそうです。

階段踊り場の窓にも、カーテンレールから吊るした2枚のステンドグラスが。レースのカーテンは、奥様が既製品をリフォームしてカフェカーテン風に仕上げたもの。

住友林業ホームテック株

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