教育施設

ぬくもりある木造の犬舎で、犬と人と木をやさしく結ぶ。

公益財団法人 関西盲導犬協会 木香テラス

PICK UP「MOCCA」STORY

築30年を超えた犬舎の建て替えを考えた時、頭の中に浮かんでいたのは鉄骨の建物でした。

その理由は、従来の犬舎は国内も海外も鉄骨造やRC造が当たり前だからでした。従来の無機質な施設ではなく、家のような空間を模索していたと所長の小芦英知様。そこで住友林業は、木造で大スペースの犬舎がつくれるというプランをご提案しました。議論を繰り返しながら、盲導犬訓練センターを“施設”ではなく“家”にするというコンセプトを導き出しました。

訓練を受けた盲導犬のその後は、ずっと
視覚障がいの方の家で一緒に暮らします。

盲導犬は1歳までパピーウォーカーと呼ばれるボランティアの家で育てられ、ここで訓練を受けはじめます。木香テラスは、視覚の不自由な方の目となった時に暮らす家と同様の生活環境を実現しています。訓練内容に合わせて、自由にアレンジできる環境。施設が“家”になれば、人と暮らす環境が継続し、環境の変化による犬の負担も減らすことができます。

緑あふれる立地を活かし、木の美しさと
犬と人にやさしい設計とアイデアの数々。

南側の山を窓から自然の借景として望め、採光と通風の役割もあり、犬と人が心地よい環境をつくっています。柱の数を極力減らし天井裏に小梁、大屋根を支える柱は檜、2階床と腰パネルは国産杉を採用。犬たちが過ごす全体を見渡せる、大空間を実現しました。床の杉角材の面を変えればきれいな面となり、1本単位で取り換えられるのもアイデアのひとつです。

木香テラスは見た目のやさしさだけでなく、ここで実現した環境は先進的な“家”です。

「木の効果かわかりませんが、犬のニオイはほとんど感じないんです」と小芦様。また、木香テラスを見学された他の盲導犬育成団体の方々は、刺激を受けてお帰りになられるそうです。盲導犬を育成する環境として、今後のモデルケースになると考えています、と感想を述べられました。犬と人と木。ここで生きる“いのち”がやさしく結ばれていくことを願っています。

木造・木質化の施設建築にご興味のあるオーナーや、
オーナー同士を結ぶビジネスマッチングなど、私たちMOCCAがお手伝いいたします。

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