事業を通じた
超高齢化社会への貢献

介護にとりくむ住友林業

木のぬくもりを活かしながら、最先端のICTを導入して24時間見守る。
住まいをつくってきた私たちが提供する空間だからこそ、
和やかに、生きがいを持って過ごせる、そんな場所でありたい。
幸福な生涯の、豊かな時間に寄り添いたい。住友林業の、思いです。

1.お客様ニーズに応え、サービスを拡大

住友林業では、スミリンフィルケア社(本社:東京都新宿区)とスミリンケアライフ社(本社:神戸市中央区)を通じて、高齢者向け介護サービスを提供しています。

スミリンフィルケア社では介護付有料老人ホームを16施設(東京・神奈川・静岡・兵庫)と通所デイサービス施設を3施設(東京・神奈川)の運営を行っております。近年では2016年度から2018年度にかけて新規施設を6施設開設いたしました。

スミリンケアライフ社では自立と介護の混合型の大規模介護付有料老人ホームを4施設(神戸市・西宮市)や訪問介護・訪問看護・通所デイサービス施設など介護事業の運営を行っております。近年では2020年度に306戸の大型施設を新規開設いたしました。

当社グループでは、より多くのお客様のニーズに応え、サービスの拡大を行っております。

2.お客様目線での健康寿命の延伸に向けた取り組み

スミリンフィルケア社ではICTを活用した施設運営を行っております。
入居者見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.※」の導入により、居室に設置したセンサーで、居室内の温湿度や心音、呼吸音を計測し、居室内の環境や睡眠の質を判別しています。夜間のトイレの回数や睡眠の深さの記録を、往診医との相談やリハビリの効果検証に役立てています。
その他にもインカム、服薬管理システム、記録のデータ化など、ICTを活用した機器を数多く導入し、ヒューマンエラーを無くし、お客様と接する時間を多く取れるよう導入しております。

ご入居者様の安心、安全、健康の寿命の延伸に向けた様々な取り組みを行っております。

※ 「ライフリズムナビ」はエコナビスタ株式会社の登録商標

3.住友林業グループの住環境、介護ノウハウを結集した高齢者の住まい

スミリンケアライフ社では、自立している方から要支援、要介護状態の方まで幅広く入居可能で、
介護を必要とする状態になっても安心して暮らせる体制を整えています。それぞれの方が毎日をいきいきと過ごすために、様々な工夫を凝らしています。

館内随所に当社グループの住環境ノウハウを活用しています。たとえば、エレガーノ西宮では日々の食事を提供する吹き抜けのダイニングルームには、木の温もりを感じながらご家族と食事を楽しめる和風のプライベートダイニングを設置。外構とプロムナード(遊歩道)は住友林業緑化による設計協力のもと、移り行く四季を身近に感じられるデザインを取り入れました。要介護者向けのケアフロアテラスには、車いすの方でも座りながら園芸を楽しめる花壇があり、誰でも緑を楽しめます。介護居室には木と間接照明で快適な睡眠を促す床頭台(しょうとうだい)(筑波研究所で研究開発成果を活用)を設置しています。

医療サポートをさらに充実させ、認知症早期発見を目的としたMRIによる脳ドックと、ガン早期発見につながる腫瘍マーカーを全ご入居者に用意しました。また、ご入居者の健康を維持するため、エクササイズルームには、水力でマッサージを行うウォーターベッドをはじめ、シニアに適した様々な予防トレーニングマシンを設置、スポーツインストラクターのレッスンも受けられます。

文科系プログラムでは囲碁、麻雀、陶芸、水彩画、書道、フラワーアレンジメントなどの提供もしています。熟練した技術を持つ専門家が講師となり、初心者や要介護者も技術レベルや身体状況に応じて複数の時間枠から選択できます。神戸女学院大学と提携し、同大学音楽学部の学生・大学院生による定期コンサートを行います。

新たなサービスとして全戸Wi-Fi環境を整備し、独自のエレガーノ西宮チャンネルによる情報発信を実施します。要介護者向けベッドには、パラマウントベッド株式会社の睡眠センサーを設け、入眠状況をデータ化し、日々の支援につなげます。

このようにスミリンケアライフ社では、ご入居者一人ひとりが個性的で充実した日々を送れるよう、住環境の充実を図るとともに、介護・看護スタッフや外部医療機関、専門講師や管理栄養士、ケアマネジャーなどが一体となり質の高いサービスの提供を進めています。