おいしくって、かわいい!
きこりん恵方巻のレシピを紹介するよ。
恵方巻とは、節分に恵方(その年の良い方角)
を向いて食べる巻き寿司のこと。
2025年の恵方は西南西。
みんなで食べて福は内!
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レシピ
丸かじりで完食する恵方巻。食べやすく、作りやすい、ハーフサイズのレシピをご紹介します。
皆さまで楽しく作ってみてください。
- 準備する道具
- ・巻きす
- ・まな板(メモリがあるもの)
- ・包丁
- ・キッチンバサミ
- ・計量器
- ・ふきん
- ・調理用エンボス手袋
- ・手酢(てず)
(酢と水を同量ずつまぜたもの。手や包丁を濡らすのに使用します。水をつかうより、いたみにくくなります。)


きこりん恵方巻
- 材料(1本分)
- ・ごはん(酢飯でも) 180g
- ・白すりゴマ 大さじ1杯
- ・青じそ 1枚
- ・チーズ 2本
(10㎝くらいのスティック状のもの) - ・チーズかまぼこ 1本
- ・海苔(のり) 全型1枚

つくり方
-
❶きこりんの口をつくる。
チーズかまぼこを切って、きこりんの口の形をつくろう。
切るのは3か所でOKだよ。 -
❷海苔を準備して、材料を巻く。
全型(タテ21㎝×ヨコ19cm)を半分に切ってね。
その片方を3等分にして、きこりんの目になるチーズ2本と、チーズかまぼこ(口)を巻いておこう。糊がうまく閉じない場合は、ご飯粒を海苔の端につけて貼ってみてね。 -
❸ご飯をきこりんの色にする。
ご飯に白すりゴマを混ぜて、きこりんの色になるようにしよう。
混ぜ終えたらご飯を3等分にしておこう。 -
❹きこりんの形をつくる。
1段目。メモリのあるまな板に、巻きすを広げ、海苔の光沢のある面を下にしておき、真ん中にチーズかまぼこ(口)をおいてね。
3分の1(60g)のご飯を、チーズかまぼこ(口)が隠れるように、5㎝の幅でおいてね。 -
❺きこりんの形をつくる。
2段目。ご飯の両端にチーズをおいてね。チーズがきこりんの目になるよ。
3分の1(60g)のご飯を、チーズの上に、5㎝の幅でおいてね。 -
❻きこりんの形をつくる。
3段目。さらに、3分の1(60g)のご飯を、きこりんのふっくらとした形になるようにおいてね。
側面と、上部に少しずつボリュームを足すイメージで整えてみてね。 -
❼巻きすでまく。
巻きすを手に持って、力加減を調整しながら巻いてみてね。
巻いた後に、両横のはじを平らに整えてね。 -
❽青じそを目の形に切る。
キッチンバサミで青じそを、きこりんの目の形に切ってね。
きこりんの目は、ヒノキの葉っぱの形だよ。 -
❾手酢で濡らした包丁で切り、目をつける。
包丁を手酢で濡らして引くように切ると、包丁にお米がつきにくく、きれいに切れるよ。
1回切るごとに、包丁についたお米をふきんで拭きとり、また手酢で濡らすのがポイント。
きこりん恵方巻のできあがり!


梅の花恵方巻(梅鉢)
~江戸前伝統の巻き寿司~
- 材料(1本分)
- ・ごはん(酢飯でも) 100g
- ・うめペースト(梅肉)小さじ1杯
- ・チーズ 1本
(10㎝くらいのスティック状のもの) - ・きゅうり 縦半分10㎝
- ・海苔(のり)全型1枚と半切1枚

つくり方
-
❶きゅうりを切る。
切り口が三角になるように、きゅうりを切ってね。5本できればOK。
きゅうりの中心の、種の部分はとりのぞこう。 -
❷紅色の梅ごはんをつくる。
ご飯を2等分して、片方のご飯に、うめペーストを混ぜて、梅ご飯をつくってね。
のこりの半分のご飯は白いままでOK。
それぞれ5等分しておこう。 -
❸海苔を準備する。
全型(タテ21cm×ヨコ19cm)を半分に切って、さらに3等分にしてね。
6枚の内、5枚使うよ。
半切1枚は、そのまま取っておいてね。 -
❹花びらの部分を作る。
巻きすを広げ、小さく切った海苔の上に、赤と白のご飯を、左右に細長く並べて巻いてね。
これが花びらになるよ。
この作業を繰り返して、花びらを5本作ってね。 -
❺花の形をつくる。
巻きすに花びらを3本のせて、中央にチーズをおき、さらに残り2本をのせてね。
外側のすきま5カ所にきゅうりを入れて、巻きすで丸く形を整えてね。 -
❻花の形を海苔で巻く。
巻きすに半切りの海苔をのせ、中央に↑で組み立てた花をおき、巻きすで巻いて閉じてね。
うまく閉じない場合は、ご飯粒を海苔の端につけて貼ってみてね。
巻いた後に、両横のはじを平らに整えてね。 -
❼手酢で濡らした包丁で切る。
包丁を手酢で濡らして引くように切ると、包丁にお米がつきにくく、きれいに切れるよ。
1回切るごとに、包丁についたお米をふきんで拭きとり、また手酢で濡らして切るのがポイント。
梅の花恵方巻(梅鉢)のできあがり!
1本で、紅梅(赤い梅の花)と、
白梅(白い梅の花)の2色の梅の花ができるスペシャルレシピだよ!



7種の具材恵方巻
- 材料(1本分)
- ・酢飯 100g
(酢飯のつくりかたはレシピの最後をみてね) - ・お好みの具材 7種類
7種の具材を、縁起のよい七福神に見立てて巻くよ。
10㎝程の長さに切りそろえて、水気を切っておこう。
<例>カニカマ,マグロ,サーモン,エビ,卵,チーズ,きゅうり,サラダ菜,穴子,かんぴょう, 桜でんぶ, おぼろ …など - 海苔(のり) 全型の半分

つくり方
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❶海苔の上に酢飯を広げる。
巻きすの上に、海苔の光沢のある面を下にしておき、手前3分の2に酢飯を薄く広げてね。
上(奥)は空けておこう。
(このとき予備の酢飯を親指2本分ほど、とっておこう。) -
❷酢飯の上に具材をおく。
硬い具材は手前の方に、柔らかい具材や桜でんぶなどの粉状の具材は奥の方におくと、巻くときに材料が転がりにくく、巻きやすいよ。
具材は、隙間を空けずに並べてね。 -
❸巻きすで巻く。
手前を持ち上げ、酢飯の手前と奥の線をくっつけるように一気に巻いてね。
(具材が多くて、酢飯が足りなかったら、予備のご飯を追加してね。)
最後に、両手で巻きすを締めてね。
7種の具材恵方巻のできあがり!


酢飯のつくりかた
「きこりん」と「梅鉢」の恵方巻は、白ご飯でも酢飯でも美味しくできますが、
海の幸を入れる「7種の具材恵方巻」は、酢飯で作るのがお勧めです。
酢飯の基本の配分は、お米2合(約660g)に対して
①米酢 大さじ4
②砂糖 大さじ2
③塩 小さじ1
先に①②③をよく混ぜておき、炊き立てのご飯に混ぜれば出来上がり。
酢、砂糖、塩気、どれもしっかり感じられる配分ですので、お好みで加減してください。
もちろん、市販のすし酢でもお作りいただけます。
節分まめちしき
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- 節分ってなあに?
- 節分とは季節の分かれ目のことです。
- 昔は立夏、立秋、立冬、それぞれの前日のことを節分と言っていましたが、現在では立春(2月4日頃)の前日を節分といいます。
1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」において、立春は新年の始まりになります。
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- 鬼ってホントにいるの?
- 季節の変わり目に起こりがちな、
病気や災害を鬼に見立ています。 - 鬼を追い払う行事は、平安時代の宮中行事である「追儺(ついな)のおにやらい」が起源とされています。
宮中で行われなくなった後も、厄を払い新年の幸せを願う行事として、各地の寺社が形を変えつつ受け継いできました。
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- なんで豆をまくの?
- もともと日本には、散供(さんぐ)という、穀物をばらまくことでお祓いやお清めをする風習があります。
- 豆(大豆)が主流になったのは、豆は「鬼毒」を消して痛みを止めると中国の医書 『神農本草』に書かれていたからや、「魔を滅する=魔滅(まめ)」という語呂合わせなどと言われています。
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- 恵方巻ってなあに?
- 恵方巻とは、節分に恵方(その年の良い方角)を向いて食べる 巻き寿司のことです。
- 恵方巻は江戸時代末期に関西地方で始まり、恵方を向いて丸かじりして無言で食べきると、商売繁盛や無病息災で過ごせると言われています。
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- なんで節分にイワシを飾るの?
- 一部の地域では「いわし」を飾ったり食べたりする風習があります。
- 平安時代に魔除として、「ひいらぎ」と「ボラの頭」を飾った風習が起源で、時代とともにボラがイワシに変わったと考えられています。
いわしの頭に柊の枝を指したものを、「ひいらぎいわし」と言い、「ひいらぎの尖った葉と、イワシのにおい」で鬼を追い払うという意味が込められています。
参考:「伝統の作法と最新マナー 冠婚葬祭常識辞典」、「日本行事を楽しむ12ヶ月 くらしの歳時記」(ともに主婦の友社刊)