[第3回]ぜひ読んでほしい一冊の本 結果発表

住友林業のオーナー様にお勧めしたい書籍や絵本、写真集などのご投稿
誠にありがとうございました。

このコーナーでは、住友林業のオーナーの皆様からご投稿いただいた「お勧めの一冊」をご紹介します。
おうち時間のお楽しみとして、ぜひ参考にしてください。

各ジャンルのボタンを押していただくと、それぞれのお勧めの一冊をご覧いただけます。

文芸書
お勧めの一冊

新世界より(貴志祐介 講談社文庫)

日本SF大賞受賞の心揺さぶられる大作

神奈川県秦野市

けん様

新世界より

貴志祐介

講談社文庫

どハマりすること間違いなしのSF小説!「荒廃した1000年後の日本を舞台に、超能力を操る子供たちが、人間社会を守るために戦う物語」。この設定からは想像もつかないほど深みがあり、感情を激しく揺さぶられる小説です。前半はファンタジー色が強く、ハリーポッターなどに近い高揚感が味わえます。後半は、戦いの中で隠された歴史が明らかにされ、善悪の基準や社会システムの在り方など、深く考えさせられる物語です。ただ、説教臭いお話ではないのでご心配なく。人間の本性がリアルに描かれており、怒り・恐怖・喜びといった感情が自然に煽られ、気付けばどんどんページが進んでしまいます。ラストに明かされる敵の過去が衝撃的。3年前に読んだのに、今だに思い出すと胸が締め付けられます。まだ、これに匹敵する本が見つかりません。

概要紹介

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。

終末のフール(伊坂幸太郎 集英社)

今日を生きることの意味を改めて考えさせられる連作短編集

群馬県桐生市

のすけ様

終末のフール

伊坂幸太郎

集英社

伊坂幸太郎による連作短編小説。人が最期を迎える時に何をしているかを考えさせられる。テーマとは裏腹に悲壮感はなく、むしろユーモラスでとにかく生きようと思える話ばかり。また短編それぞれが面白いがそれがひとつの大きなストーリーとなっているのがまた良い。コロナ禍を経験してさらにその内容が身近に感じることができた。明日死ぬとしても生き方は変わらない。

概要紹介

あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。

2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 伊坂幸太郎による傑作連作短編集。

旅をする木(星野道夫 文春文庫)

厳しくも豊かな自然と共に生きる人々に、想いをはせて

佐賀県佐賀市

焼きマシュマロ様

旅をする木

星野道夫

文春文庫

このようなことを考えたことはありますか? 通勤通学中の満員電車に乗っているときに同じ時間に北海道でクマが森を歩き普通に呼吸をし生活していること、電車から見える明かりがついたアパートの窓はいっぱいあるが、そこで生活している人がいる不思議、またおそらく関わりをもたないであろう寂しさが入り混じること、普段思っても深く考えない何気ない不思議や感情を言葉に起こして「あー、あの時に感じた感情はこうだったんだ」とこの本は思い出させてくれます。実生活で切り捨てるような感情の端っこを感じたらより今の時間も大切に思えます。この本は著者星野さん自身のアラスカでの生活を通じてご自身の思いや考え、人生観を綴っています。うえ二つはアラスカへ行く原動力になっているエピソードの一部です。日中に仕事でパソコンをたたいている時にアラスカの海ではクジラがジャンプしている、夜遅くにご飯を食べている時にアラスカ原野ではオオカミが一匹で遠吠えをしている風景を感じれます。是非寝る前アラスカの自然にふれてみてはいかがでしょうか?

概要紹介

広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカで暮すエスキモーや白人たちの生活を独特の味わい深い文章で描くエッセイ集

『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』 ~偶然出会った、たくさんの必然~

映画化され、中・高校生に見せたい映画No.1にも

高知県香南市

A.K様

『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』
~偶然出会った、たくさんの必然~

喜多川泰

サンマーク出版

喜多川泰さんの青春と成長を描いたロードムービー小説です。2013年に映画化され、2018年にはミュージカルも上映されました。喜多川泰さんは先生でもあるので、非常にわかりやすい表現で物語を丁寧に描いているのが特徴的です。物語の中に予期せぬトラブルや、思い通りにいかないときのヒントが散りばめられています。大人が読んでも生きていくうえで大切なことを再確認できる作品だと思いますし、主人公が出会う大人たちの言葉や行動が心に響きます。読了後は、親にありがとうと感謝の言葉を伝えたくなりました。受験や就職試験が控えている人だけでなく一期一会の意味を知りたい人夢を持つとはどういうことか知りたい人、働くことの意味を知りたい人などに読んでほしい作品です。

概要紹介

主人公の秋月和也は、友達についたささいな嘘がきっかけで熊本県から東京ディズニーランドに一人で行くことになります。しかし、度重なる不運で帰りの飛行機に乗りそびれてしまいました。和也は所持金3400円しかなく途方に暮れていましたが、売店のおばさんが助け舟を出してくれます。売店のおばさんは一晩泊めてくれますが、和也に飛行機代は貸さずに青春18きっぷで帰ることを提案します。和也は、おばさんと別れた後も帰路で出会う人々に助けられ、生きる力を学びながら自宅へと帰っていきます。

絵本・漫画
お勧めの一冊

どんないえにすみたい?(文:ジョージ・メンドーサ 絵:ドリス・スーザン・スミス 好学社)

動物たちの夢の住まいに、親子でわくわく

岡山県倉敷市

チロリン様

どんないえにすみたい?

文:ジョージ・メンドーサ 絵:ドリス・スーザン・スミス

好学社

ねずみの建築家ヘンリエッタが動物たちの要望に応じてさまざまな家を設計し建てるお話ですりすのツリーハウス、うさぎの畑つきの家、かえるの水辺の家…。ヘンリエッタは建物の設計、内装、家具のデザインまで全てするので出来上がった家はどれも住む動物にピッタリだな、と思わせる物ばかりです。小学生の娘と読みながら、どの動物の家に住みたいか?と話したり、ちょうど我が家の打ち合わせ中だったので、自分の部屋はどのようにしたいか?と話すきっかけになりました。私にとっては、自分好みの家に住むってやっぱり素敵だな!と改めて思えた一冊です。

概要紹介

ねずみのヘンリエッタさんは建築家。いろいろな動物たちのために、それぞれの暮らし方にぴったりの、誰も想像したことのないような独創的な家を設計します。緻密に描かれた立体的な家は、ユーモアとアイデアにあふれ、いつまでも眺めていたくなります。さぁ、次はどんな家でしょう? 一緒に中を覗いてみましょう!

どうぞのいす(作:香山美子 絵:柿本幸造 ひさかたチャイルド)

子どもも大人も繰り返し読みたくなる一冊

東京都世田谷区

ななは様

どうぞのいす

作:香山美子 絵:柿本幸造

ひさかたチャイルド

ウサギさんが作った椅子をきっかけに優しさの連鎖が起こる物語です。読んだ後子どもには人を思いやることの大切さを教えてくれる、そして大人にはふんわりと温かさを感じさせてくれる素敵な絵本です。最後のロバさんのかわいさにも癒されること間違いなし! 世の中にこんな繋がりが増えてくれたらと願いながら自分自身もその一部になれたらと思います。

概要紹介

うさぎさんが作った椅子をめぐって次々に繰り広げられる取りかえっこ。「どうぞ」に込められたやさしさが伝わってくるロングセラー絵本。

ねこいる!(たなかひかる ポプラ社)

あちこちに仕掛けられた、ねこの罠に思わずにやり

栃木県壬生町

ゆいななパパ様

ねこいる!

たなかひかる

ポプラ社

正直学びがあるとは思えませんが(笑)、ねこがいるいないの連続で単純であり、子ども達がゲラゲラ笑いながら読んでいます。絵の中にも小さな仕掛けがあり、前のページに戻って見返してみたり家族みんなで楽しんでます。こういった絵本に今まで出会ったことがなかったので、斬新でした。是非みんなで読んで笑ってください。

概要紹介

ねこがいるのか、いないのか。ただそれだけ! ナンセンスな展開と言葉の繰り返しが、子どもたちの笑いのツボを刺激します。

あっちの耳、こっちの目(ミロコマチコ カノア)

展覧会の図録を絵本に仕立て直した、ユニークな装丁が楽しい

神奈川県相模原市

H.O様

あっちの耳、こっちの目

ミロコマチコ

カノア

現代において野生動物が安心して暮らせる場所が少なくなり、人間の住む街に現れるようになりました。野生動物と人間が、近くでずっと安心して生きていくにはどうしたら良いのか、これからの環境作りにも大切になると思われることをカモシカ、クマ、ウサギなどの6種類の動物と人間を対比させて、それぞれの気持ちを描写しながら描いています。ミロコマチコさんの絵はとても魅力的で子供だけでなく、大人も十分に堪能できます。お勧めの一冊です。なおこの本の表紙は6つの動物にあわせて6種類あります。私の所蔵する絵本の表紙はコウモリです。

※この作品は、2016年に開催された山形ビエンナーレ2016に出展されたミロコマチコさんの立体作品「あっちの耳、こっちの目」の図録として当時販売されていたものです。現在は、6つのお話を6冊の蛇腹式の絵本にまとめたものがセット販売されています。

概要紹介

人気絵本作家にして、画家としての活躍にも注目が集まる著者が、東北の人たちから聞いた野生動物にまつわるおはなし(あっちの耳)と、動物から見た創作のおはなし(こっちの目)を表と裏で対にして、広げて楽しむじゃばら式の絵本に仕立てました。

写真集・アート関連
お勧めの一冊

日本の絶景超完全版1120(山田宏輝 JTBパブリッシング)

家に居ながら、まだ見ぬ日本の絶景が楽しめる

山梨県甲斐市

かき様

日本の絶景超完全版1120

山田宏輝

JTBパブリッシング

日本にもこんな絶景あったんだ!!行きたい!!と今すぐ出かけたくなる一冊です。各都道府県の絶景写真が載っており、パラパラめくって妄想旅行を楽しむもOK!!「今度の連休どこに行こう」と迷ったら、本書を眺めて目的地を決めるも良し!!海外まで行かずとも、日本にも美しく雄大な自然がたくさんあることに気付かされます。日本の景観の美しさを再発見できる一冊です。

概要紹介

掲載数1120スポット! 北海道から沖縄まで47都道府県の絶景をたっぷり紹介!一生に一度は見てみたいレア絶景のほか、世界遺産の情報や外国人から見た日本の絶景コラムなど、見て、読んで楽しめる一冊です。

北欧フィンランド配色ブック(島塚絵里 玄光社)

インテリア選びや部屋のスタイリングにも役立つ参考書

東京都三鷹市

Norika様

北欧フィンランド配色ブック

島塚絵里

玄光社

フィンランドの自然風景、芸術、建築、小物、街中の配色の本です。北欧はセンスがいいデザインが多いですが、配色のアイデアは自然からインスパイアされることが多いことがわかりました。主張の強い色同士を合わせても、自然に調和されます。配色パターンとともに、デザイン例やイメージ写真とかがあり、眺めるだけ癒されます。北欧風インテリアが好きな方に是非勧めたい一冊です。家具や壁紙などの色選びに非常に参考になります。

概要紹介

デザイン&アート/街/インテリア/自然の4つの切り口から珠玉の配色を巡る。著者の島塚絵里氏は、ヘルシンキ在住のテキスタイルデザイナー。アアルト大学でテキスタイルを学び、マリメッコ社のアートワークスタジオでデザイナーとして勤務後、独立。現在は、国内外のブランドにデザインを提供し、CM衣装、ホテルのインテリア、執筆など、幅広いプロジェクトに関わっている。

趣味・実用書
お勧めの一冊

THE HOPE 50歳はどこへ消えた? 半径3メートルの幸福論(河合薫 プレジデント社)

会社や肩書にとらわれない「自分」を見つめ直すきっかけに

岡山県岡山市

大きな子供様

THE HOPE
50歳はどこへ消えた? 半径3メートルの幸福論

河合薫

プレジデント社

停滞しているサラリーマン生活を送っている方必読だと思う。また、家を購入するうえで近所づきあいは避けられない。この内容は、人づきあい・近所づきあいを含めた社会生活を送るうえで有用になると思います。

概要紹介

気鋭の健康社会学者にして、Web連載コラムがビジネスマンに大人気の著者が、最新研究の知見、直接インタビューした約900人のビジネスマン、みずからの実体験を通して語る、まったく新しい“幸福を手にする”ための生存戦略。

チーズはどこへ消えた?(著者:スペンサー・ジョンソン 翻訳:門田美鈴 カバー・イラスト:長崎訓子 扶桑社)

混沌の時代を、スマートに生き抜くためのヒントが満載

熊本県菊陽町

きこやま様

チーズはどこへ消えた?

著者:スペンサー・ジョンソン 翻訳:門田美鈴 カバー・イラスト:長崎訓子

扶桑社

この本はタイトルがキャッチ―で手に取りやすい本です。物語には主人公のマウスと小人が登場し、彼らはチーズという象徴的なものを求めて迷いながら、人生で直面する変化に対処する方法を探求しています。変化や不確実性に直面している人々にとって、非常に有益なメッセージ性がある本です。読者は、自分自身が置かれている状況について考え、チーズを探す主人公たちのように、新しい可能性を見出すことができると思います。「チーズはどこへ消えた?」は、短い物語として簡単に読めるため、時間が限られている人にもお勧めです。

概要紹介

迷路の中に住む、2匹のネズミと2人の小人。彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見する。チーズは、ただの食べ物ではなく、人生において私たちが追い求めるもののシンボルである。ところがある日、そのチーズが消えた! ネズミたちは、本能のままにすぐさま新しいチーズを探しに飛び出していく。ところが小人たちは、チーズが戻って来るかもしれないと無駄な期待をかけ、現状分析にうつつを抜かすばかり。しかし、やがてひとりが新しいチーズを探しに旅立つ決心を…。

エレガントな毒の吐き方(中野信子 日経BP)

気鋭の脳科学者が「自分を救うための知的戦略」を紐解く

大阪府茨木市

ぴよ様

エレガントな毒の吐き方

中野信子

日経BP

言いにくいけど言わないといけないことを伝えるのは難しいですよね、ましてや関係性を崩すわけにはいかない方へ伝えるのは なかなか難しい。本書には、京都の人の話し方を例に、「Noを言わずにNoを伝える大人の教養」について脳科学者の中野さんが説明してくれています。。

概要紹介

職場、取引先、身内、ママ友、ご近所…。イヤなことをされる、困っている、本当は言い返したい。だけど、この関係性は壊せない…。つい「この場さえ我慢すれば」と思ってしまう自分を救う知的戦略を学んでみませんか。

その他
お勧めの一冊

美人の日本語(山下景子 幻冬舎文庫)

日本の自然と文化が培ってきた、言葉の美しさを再発見

兵庫県宝塚市

ビーグル様

美人の日本語

山下景子

幻冬舎文庫

この本は日めくりのように365(366)日 一日一語、昔から使われていた日本の美しい言葉について語源やその背景、風景などについて1ページごとに集められている。その言葉の多くは日常生活ではなじみの薄いものも多く、これまで聞いたことはあっても自分自身使ったことがないものが大半である。この本を読むことにより、昔から使われていた日本の美しい言葉を知る機会にもなり、是非手元に置いておきたい一冊である。

概要紹介

「花明かり」「綺羅」「手弱女」など美しい日本語を、日めくりカレンダーのように一日一語一年三六六日分を紹介する。たとえば一〇月三一日は「玉響」。玉とは宝石のこと。宝石が揺れるほんのわずかな時間のことを「玉響」という。貝寄風、東雲など自然を表す言葉や福寿草、相思草など草木の名前も収録。

メモの魔力(前田裕二 幻冬舎)

仕事だけでなく日々の暮らしにも役立つメモ活用術

愛知県刈谷市

Y.I様

メモの魔力

前田裕二

幻冬舎

個人的に最近メモを取ることが少なくなってきた中で「メモの魔力」を読み、メモリーとして脳の一部に変えられる事実を、知りました。忙しい毎日を過ごす中で小さいミスの多かった私ですが、この本を読んだことでキャパオーバーすることは無くなりました。

概要紹介

いま最も注目される起業家・前田裕二による渾身のメモ術! メモで、目にする情報すべてをアイデアに変える。メモで、本当の自分を見つめ直す。メモで、夢をかなえる。メモの魔力を手にした時、あなたは、何者にでもなれる。

皆様からのたくさんのご応募、ありがとうございました。

ご紹介した内容以外にも、たくさんの皆様からご投稿いただきました。

この度は「ぜひ読んでほしい一冊の本を大募集!」へのご参加、誠にありがとうございました。

ご投稿いただいた皆様には、9月中にプレゼントをお送りさせていただきます。

楽しみにお待ちください。