フォトジェニックな写真撮影テクニック

家や家族との日々を記録するために、素敵な写真を残しておきたいもの。この記事では、フォトジェニックに撮影できる5つの基本テクニックや家と庭を素敵に撮る写真テクニック、小道具を使った写真テクニックについて紹介します。撮影したい被写体に合わせた撮り方のテクニックを身につけて、素敵な写真を撮りましょう。

関連キーワード:

フォトジェニックに撮影できる5つの基本テクニック

向きや被写体との距離感により、写真の仕上がりが変わります。まずはフォトジェニックに撮影するための基本的なテクニックを見ていきましょう。

縦横のフレーミングを意識する

まずは縦写真にするか、横写真にするかフレーミングを決めましょう。高さや奥行きなどの遠近感のある写真を撮りたいときは、縦向きがおすすめです。

壮大な広がりや多くの情報を伝えたいときは、横向きで撮影すると素敵な写真が撮れます。

三分割法をマスターする

三分割法とは、画面を縦に2本、横に2本の線で均等に分割した時に、その補助線の交差する4つの点のどこかに被写体を置くと、バランスの取れた美しい写真が撮れるという法則です。

例えば、被写体を右下の交点に置いて撮影すると、左側に空間が生まれて奥行きのある写真が撮れます。人物と風景のどちらも写真に収めたいときなどにおすすめです。家の写真も同様で、主役になる家具と室内の様子をバランス良く画面に入れたいときに、交点を意識すると良いでしょう。

最新のスマートフォンにはグリッド表示機能がついているので、上手に活用することでおしゃれな構図の写真が撮影できます。

テーマや被写体で引きと寄りを決める

引きの写真と寄りの写真で印象も変わります。基本的には、被写体に寄るほどインパクトのある良い写真を撮れる傾向にあります。何気なく写真を撮っている人は寄りの写真を撮ると、普段とは違う写真に仕上がるかもしれません。距離や奥行き感など全体的な雰囲気を伝えたいときは、引きで撮影するのがおすすめです。

広角レンズを使って遠近感のある写真を撮影する

遠近感のある写真もダイナミックでインパクトがあります。広角レンズを使って被写体に近づいて撮影すると、近くのものは大きく写り、遠くのものは小さく写ります。遠近感を強調すると奥行きのある写真が撮れるでしょう。

F値を調整して背景をぼかす

背景をぼかすと被写体が引き立つ写真が撮れます。背景をぼかすにはカメラレンズの明るさを示す数値(F値)の調整が必要です。数値が小さくなるほど、大きなぼかしを楽しめます。被写体と背景の距離を開けたり、被写体に近づいたりして撮影すると、より背景がぼかせます。

素敵な【家】の写真を撮るテクニック

家族にとって、こだわりや思い入れを込めた家。そんな素敵な家の写真を撮影するために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。家を撮る際の写真テクニックを紹介します。

基本は正面から撮影する

建物の写真は正面から撮影するのが基本です。正面から撮影することで、建築物の端正さを引き出せます。

また室内の写真も、窓や暖炉など、部屋の見せ場となる壁を正面中心にすることで、バランスの良い写真を撮影できます。

水平垂直ラインを意識する

水平垂直を意識すると、安定感のあるすっきりとした写真が撮れます。プロのような写真とまではならなくても、水平垂直を意識するだけで今までとは印象が異なる写真を撮影できるはずです。

最新のデジタルカメラや携帯電話には、グリッド表示機能がついています。グリッド表示とはカメラモニターに格子線を表示させる機能のこと。建物や家具の縦線・横線をそれぞれ格子線に合わせて撮影すると、水平垂直の写真を撮れるでしょう。

よりきちんとした水平垂直の写真を撮りたい場合は、三脚と広角レンズをつけた一眼レフカメラ、水準器が必要です。

立体感を演出したいときは斜めから撮影する

先述したように建物を撮影するときは、正面から撮影するのが基本です。しかし、立体感のある写真を撮影したいときは、少し角度を変えてみましょう。正面7:側面3の比率で撮影すると、立体感のある写真が撮れます。

光が当たる時間帯に気を付ける

光の当たり具合で写真の印象も変わります。室内と屋外、それぞれ良い写真が撮れる時間帯を知ることが大事です。室内を撮影する場合は、できるだけ直射日光が当たらない時間帯を選びましょう。部屋によって異なりますが、基本的には午前中に撮影するのがおすすめです。

家の外観を撮影したいときは逆光だと撮影しづらいため、順光になっている時間帯を選ぶのがポイント。また隣の家の陰になっていないかも大事です。これらの条件が揃った時間帯を選んでみてください。

室内と屋外でレンズを使い分ける

室内と屋外では適したレンズが異なります。室内を撮影するときは広角レンズがおすすめ。部屋を広く見せられます。家の外観を撮影したいときは、天辺が先細りになるのを防げるシフトレンズを使うと良いでしょう。

素敵な【庭】の写真を撮るテクニック

植物や花などのガーデニングを始め、庭などの写真も撮りたくなりますよね。ここでは庭の写真を撮るテクニックを紹介します。素敵な庭写真を撮りましょう。

広角・望遠レンズを使い分ける

レンズには標準レンズ・広角レンズ・望遠レンズなどの種類があります。広角レンズと望遠レンズを使い分けることで、素敵な庭写真が撮影できます。

広い範囲を撮影したいときは、広角レンズがおすすめです。遠近感のある写真に仕上げたいときは、望遠レンズを使うと良いでしょう。庭の撮りたいところを望遠レンズを使ってアップで撮影すると、画面全体に密集した写真が撮れます。

構図を考えて庭の写真を撮る

木立やアーチなど高さのあるものを手前に配置するなど、上下をフルに活かすような構図の庭写真も素敵です。花を撮影する場合も、見せたい花を大きく手前に配置することで、花の様子が分かりメリハリのある写真に仕上がります。

また、花と葉だけでは単調な写真になりやすいため、鉢の部分も撮影して差し色を取り入れると良いでしょう。庭の花は見られる方向を考えて植えられているため、その方向から写真を撮るように意識すると、美しい庭の写真に仕上がります。

奥行き感のある写真を撮る

庭の立体感を写真で伝えるには、奥行き感のある写真を撮るのがポイントです。草花が主役となる庭写真ですが、人の気配を感じるようにするとより雰囲気のある写真に仕上がります。テーブルや椅子などを使って、奥行き感と人がいる雰囲気の写真に仕上げてみましょう。

小道具を使ったフォトジェニックな写真テクニック

被写体に小道具をプラスして撮影すると、スタイリッシュな写真に仕上がります。例えば、庭を撮影する場合は、素焼きの人形などを加えるとアクセントになり、全体を引き締められるでしょう。カントリー調のジョウロなどを背景に加えるのもおすすめです。花などの被写体が活きた写真を撮れます。

キッチンを撮影する場合は、料理と調理器具を前景に置くと、キッチンに人がいるような雰囲気の写真になります。

写真テクニックを知り、家と家族の日々を残そう

写真は向きや構図を意識するだけで、仕上がりがグッと変わってきます。まずは、基本の写真テクニックを押さえながら撮影しましょう。そして素敵な家や庭の写真を撮れたら、ぜひフォトコンテストに応募してみてください。