【地震対策】いまからの地震への備え

災害に対する備えは万全ですか?
住まいの防災で事前にできること、災害発生時にすべきことをご紹介します。被害を最小限に抑えるためぜひご覧ください。

  • 当コンテンツではご紹介している対応方法はすべて一例です。製品やタイプによって対応方法が異なる場合がございますので、必ず各製品の取扱説明書をご覧ください。
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住まいの地震対策はされていますか? たとえ地震が起こったとしても建物の耐震性が高ければ、家が倒壊する心配はありません。しかし、近年発生した地震でケガをした原因の約4割が「家具の転倒・落下物によるもの」と言われます。内閣府が2014年に発表した「防災に関する世論調査」では、家具・家電などを固定している家庭は約41%という結果でした。対策がまだの場合は下記を参考に、対策をご検討ください。
実際に大地震が起こった際に、「我が家は造り付け家具だったので大丈夫だった」という声をお聞きしました。リフォームの際には、造り付け家具やウォークインクローゼットもご検討ください。

家具の転倒防止策を安全に

L字金具がもっとも確実

L字金具を下向きに取り付けると、強度が上がります。なお、壁に金具を取り付ける際には、石膏ボードの奥の柱や間柱にクギを打つことが重要です。柱の位置は針を刺して確認するか、市販の下地探しのピンを利用します。

突っ張り棒やストッパーも効果的

L字金具を取り付けるのが難しい場合は、突っ張り棒が効果的です。また、家具下にストッパーを差し込み、上下に分割できる家具は金具で連結させましょう。

冷蔵庫やテレビも固定

冷蔵庫背面の上部に取っ手がある場合は転倒防止用ベルトなどで壁に固定しましょう。薄型テレビの固定器具も各種市販されています。

食器棚の開放防止策

食器棚は、開き戸が開かないように留め金を付けたり、ガラス飛散防止フィルムを貼るのが効果的です。

ケガしないための家具の配置を

寝室は倒れても直撃しない位置に家具を配置して逃げ道を確保

家具が倒れても直撃は避けられ、避難経路を確保できます。

家具が倒れるとベッドに直撃してしまいます。

家具が倒れても直撃は避けられますが、物が散乱してドアまでの経路をふさぎ避難が困難に。

就寝中がもっとも無防備です。そのため寝室は、家具が倒れてこない位置にベッドや布団を置きましょう。さらに、家具が倒れても避難経路となるドアをふさがないように配置しましょう。
寝る前にカーテンを閉めておくことで、万一、窓ガラスが割れた際にも飛散を防ぐことができます。

万が一に備えて防火対策を

定期的に火災警報器の動作確認を

住宅用火災警報器の寿命は約10年。電池切れの場合は「ピッピッ」という音や「電池切れです」といった音声でお知らせします。正しく機能しているかどうか動作確認テストが可能です(詳しくは取扱説明書をご確認ください)。警報器本体は使用開始から10年を目安に、新しい警報器への交換をお勧めします。

消火用品も常備しておきましょう

地震などによる火災発生時に、もっとも被害を抑え、確実に消火するポイントは「炎の勢いが小さいうちに消火すること」です。万が一のために、消火用品を常備しておきましょう。
クラブフォレスト オンラインショップで取り扱っている「サット119エコ」は投げて消す消火剤。簡単に持ち運べ、火元に投げて火を消すことができます。

  • 動画で消火の様子をご覧いただけます。

いまできる備えを着実に

家庭でできる日常備蓄

大きな災害が起こり、インフラが寸断された場合、支援が届くまで数日~1週間程度かかることもあり得ます。少なくともその間、自力で暮らせるように食べ物や日用品を蓄えておきましょう。
備蓄のためにただ保管しておくよりも、なくなったら困るものをいつもより少し多めに買い置きして、古いものから使う「日常備蓄」という方法であれば、ムダになりません。
また、断水になると、もっとも困るのが生活用水の不足です。防災の観点からは、お風呂には常に水を張っておくことをお勧めします。
オール電化の住宅では、停電に備えてカセットコンロを用意しておきましょう。

非常用持ち出し袋を準備

避難の際に当面必要となる最低限の生活用品を納めた非常用持ち出し袋(防災バッグ)を、玄関近くや寝室などに用意しておきましょう。
入れておくと便利なのが次のような用品です。
食品用ラップは、食器に敷けば衛生的で食器洗いが不要に。ケガしたときの患部の保護などにも使えます。また、ウェットティッシュなどの衛生用品、懐中電灯などの明かり、手動式のラジオなども有用です。震災後はホコリが舞うのでマスクも必需品。携帯用アルミブランケットやカイロなど防寒用品も用意しましょう。

災害用トイレがあると安心です

食料や水などとともに準備しておきたいのが災害用のトイレです。災害時に断水や下水道の損壊が発生した場合、復旧までに時間がかかることが想定され、トイレは大きな問題になります。
水を使わずに既存のトイレ等で使用でき、可燃ゴミとして処理できる災害用トイレがあれば安心です。ぜひご準備ください。

その他の対策もぜひご家族で話し合いましょう

内閣府が2014年に発表した「防災に関する世論調査」によると、国民が「大地震に備えてとっている対策」の状況は以下のような結果でした。
「携帯ラジオ、懐中電灯、医薬品などを準備している」という人が62.2%ともっとも高く、以下、「食料や飲料水を準備している」(46.6%)、「家具・家電などを固定し、転倒・落下・移動を防止している」(40.7%)といった順となっていました。これらはどれも防災対策として大切なことです。もしご自宅で未対応のものがあれば、対策を検討しましょう。

大地震に備えてとっている対策