【家庭菜園】春から夏に植える野菜

自分の手で作った野菜を食べる楽しみが味わえる家庭菜園。温暖な季節の春や夏は、育てられる野菜の種類が豊富で、みずみずしさを味わえる野菜が多いです。今回は、春と夏それぞれに育てる野菜の種類や注意点、初心者でもプランターで育てやすい野菜について紹介します。家庭菜園を始めるなら、ぜひ参考にしてみてください。

関連キーワード:

春から育てる野菜の注意点

春は初心者でも育てやすい野菜も多く、暖かい時期なので家庭菜園を始める良い季節。ここでは、初心者におすすめの春から育てる野菜の種類と、家庭菜園の注意点を紹介します。

春におすすめの野菜

春に種や苗から育てる野菜は種類が豊富で、初心者でも育てやすい野菜が多いです。春から育てる野菜の種類は、ミニトマト、ナス、ピーマン、オクラ、ルッコラ、きゅうり、人参、サンチュなどがあります。

【注意点】雑草抜きや害虫対策をする

春は野菜の他に、雑草もぐんぐん伸びやすい季節です。雑草をそのままにしておくと、土の栄養が雑草に取られてしまうため、こまめに抜くようにしましょう。

春から夏にかけては気温が高くなっていくので、虫も活動しやすくなり家庭菜園などの野菜は狙われやすいです。日当たりや風通しを良くすることで害虫対策になるので、雑草を抜き、間引いた作物は近くに置かないなど、対策を怠らないようにすると良いでしょう。

春におすすめの野菜① ミニトマト

ミニトマトは春から育てて夏には食べられる、人気の野菜。赤い実がなれば、育てた成果がわかりやすく楽しめるでしょう。ミニトマトの基礎知識と育て方を紹介します。

家庭菜園で人気のミニトマトの基礎知識

ミニトマトは家庭菜園で人気の野菜で、初心者でも扱いやすい野菜です。種まきから育てるのは難しいので、苗から育てるのがおすすめ。種まきは3月~5月中旬、苗の植え付けは4月下旬~5月中旬、収穫は6月下旬~8月下旬が目安です。虫に狙われやすいので、しっかり対策をしましょう。

用意するもの

ミニトマトは背が高くなり根もしっかり張るため、大き目の鉢を用意すると良いです。鉢の下に敷く鉢底ネットは土が流れず、虫が入らないようにするもので、鉢底石は水はけを良くするためのものです。

〈用意するもの〉

  • 培養土
  • 大きめの鉢(直径約30センチはあるものが良い)
  • 肥料
  • 鉢底ネットと鉢底石
  • ミニトマトの苗
  • 殺虫剤(お好みで)
  • 支柱とひも

ミニトマトの育て方

  1. 鉢の6~7分目辺りまで培養土を入れ、肥料を入れたらよく混ぜる
  2. 苗をポットから出して、鉢の中心に置く
  3. 虫を寄せ付けたくない場合は、殺虫剤を入れる
  4. 苗の根元が隠れるぐらい、培養土を入れる
  5. 苗と培養土が密着するように上から軽くおさえる

水やりは、鉢の底から水が出てくるくらいたっぷりするのがポイントです。その後は表面の土が乾いたら、株の根元辺りをめがけてたっぷりと水をあげてください。

成長過程でわき芽といって、主枝以外の葉や茎から芽が出ていたら、栄養が取られてしまうので手で摘みましょう。成長すると背丈が高くなるので、倒れないために支柱を立ててください。

春におすすめの野菜② ナス

ナスは人気の夏野菜で、家庭菜園でも気軽に育てられる野菜です。ナスの基礎知識や育て方について紹介します。

夏野菜の定番のナスの基礎知識

夏野菜の定番のナスは、いろいろな料理に使えるので家庭菜園で人気の野菜です。種まきから育てるのは難しいので、苗を買ってきて育てると良いでしょう。種まきは3月下旬~5月上旬、植えつけは4月下旬~5月中旬、収穫は6月上旬~10月上旬を目安にしてください。ナスは連作障害を起こしやすいので、新しい土で育てると良いです。

用意するもの

ナスの苗は病気を避けるため接ぎ木苗を選び、茎がしっかりとしているものを選びましょう。

〈用意するもの〉

  • ナスの苗
  • 培養土
  • プランター(深さ30センチ以上あるもの)
  • 肥料
  • 鉢底石
  • 殺虫剤(お好みで)
  • 支柱とひも

ナスの育て方

  1. 鉢の6~7分目辺りまで培養土を入れ、肥料を入れたらよく混ぜる
  2. 苗をポットから出して、鉢の中心に置く
  3. 虫を寄せ付けたくない場合は、殺虫剤を入れる
  4. 苗の根元が隠れるぐらい、培養土を入れ、上から軽くおさえる

ナスは乾燥に弱いので、水やりは鉢の底から水が出てくるくらいたっぷりと。特に梅雨が明けたら、こまめに水やりしましょう。

枝が水平より下を向いてしまうと実がならないので、支柱を使って支えてあげてください。最初の花が咲いたら、主枝と最初の花の下2本の枝を残し、他のわき芽は摘みます。肥料をとても好むので、実がなり始めたら10日おきに追肥が必要です。

夏から育てる野菜の注意点

春に植えた野菜を収穫したら、今度は夏に植えられる野菜も育ててみませんか?夏に植える野菜は、短期間で収穫できるものも多く、秋まで楽しめます。

夏におすすめの野菜

夏に植えた野菜は、秋には収穫できるものが多いため、夏の暑さに強く、短期間で作れるものが多いです。夏から育てる野菜の種類は、シシトウ、にがうり、人参、水菜、サツマイモなどがあります。自分で育てたみずみずしい野菜を、ぜひ収穫の秋に味わってみてください。

【注意点】日差しや土の乾燥対策をする

夏は気温が高いため、土が乾燥しやすいです。一方地域によっては雨量が多く、多湿傾向にある場合も。強い日差しと水切れ、地域によっては多湿等に気を付けながら、条件に合う野菜で家庭菜園を楽しみましょう。

夏におすすめの野菜① 人参

人参は春と夏に植えられますが、夏の方が育てやすく初心者におすすめです。間引きをして、栄養をたっぷりと与えながら、美味しい人参を収穫しましょう。

栄養も豊富な人参の基礎知識

人参にはβカロテンや食物繊維など、身体に良い栄養が豊富に含まれています。人参の種まきは、春まきと夏まきがありますが、家庭で育てる場合は温度管理が楽な夏にまくのがおすすめです。人参は発芽するまで、水を切らさずにたっぷりやり、日当たりの良い場所で育てるのがポイントです。

用意するもの

人参の種は小さいので、こぼさないように取り扱いに注意しましょう。種まき用の溝を付けるため、長方形のプランターを用意すると良いです。

〈用意するもの〉

  • 人参の種
  • 培養土
  • 長方形のプランター
  • 鉢底石
  • 肥料

人参の育て方

  1. プランターの下に鉢底石を敷き、培養土を鉢のふちから2~3センチ下辺りまで入れる
  2. 深さ1センチの溝を、15センチ開けて2列作る
  3. その溝の中に、人参の種を1センチ間隔でまく
  4. 土を上から軽くかぶせ、水をたっぷりあげる

約1週間前後で発芽して、葉が込み合って来たら3センチ間隔で間引きしてください。その後、本葉が4枚、6枚となるごとに間引きを。追肥をしながら、間引き後は人参の葉の生え際が見える程度に土寄せをしましょう。人参は、種まきから4ヵ月前後で収穫できます。

夏におすすめの野菜② 小松菜

小松菜は春にも育てられますが、夏に育てるのにもおすすめの野菜です。種まきから収穫まで短期間で行える点も初心者におすすめ。小松菜の基礎知識と育て方を紹介します。

年中収穫可能な小松菜の基礎知識

小松菜は真冬以外、年中栽培できる野菜。種まきから4~5週間の短期間で収穫可能です。また同じ畑で種類の違う作物を作る昆作にも適しているので、小さな家庭菜園でも取り入れやすいでしょう。

用意するもの

小松菜の種は小さいので、取り扱いに注意しましょう。種まき用の溝を付けるため、長方形のプランターを用意すると良いです。

〈用意するもの〉

  • 小松菜の種
  • 培養土
  • 長方形のプランター
  • 鉢底石
  • 肥料

小松菜の育て方

  1. プランターの下に鉢底石を敷き、培養土を鉢のふちから2~3センチ下辺りまで入れる
  2. 深さ1センチの溝を、15センチ開けて2列作る
  3. その溝の中に、小松菜の種を1センチ間隔でまく
  4. 土を上から軽くかぶせ、水をたっぷりあげる

種まきしてから約1週間で発芽します。葉が混み合ってきたら3センチ間隔で間引きし、土寄せをしてください。間引きして1週間後に追肥して、さらに土寄せも。そしてさらに2週間後に再度追肥し、約5週間後に20センチを超えたら収穫できます。

春から夏は育てやすい野菜がたくさんあるのでぜひチャレンジを

育てる種類が豊富な春や夏は、さまざまな種類の家庭菜園を楽しめます。自分の手で作った新鮮な野菜をすぐに食べることができるのは、とても充実した気分になれるでしょう。春と夏それぞれおすすめの野菜があるので、ぜひチャレンジしてみてください。