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「インターネット」編
無線LAN(Wi-Fi)で快適ネット生活を

家にネット環境はあっても、ずいぶん前にパソコンを購入したときに環境を整えて、そのままの状態で使っていませんか? 今回は、最新のパソコン・ネット環境についての“知って得する”情報をご提供。自宅にWi-Fi環境がある楽しみと、導入方法についてご紹介します。
※当記事は2017年4月現在の情報です。通信規格やセキュリティ規格などは公開当時の情報です。
我が家にWi-Fiがあれば!
自宅のパソコンは、いまどのようにインターネットにつながっていますか? もしパソコンとLANケーブルをつないでいるのであれば、無線LAN(Wi-Fi)にすることで家中どこにいても使えるようになります。また、プリンターなどをケーブルでつなぐ必要もなくなります。
それだけではありません。無線LAN(Wi-Fi)なら、スマートフォンやタブレットを通信容量を気にせずに使えるようになります。通常、スマートフォンなどを4GやLTEといったモバイルデータ通信で使用する場合、契約によって通信容量の上限が2ギガや5ギガなどと定められており、その通信容量を超えると、通信速度が遅くなることがありますが、無線LAN(Wi-Fi)を使えば、家のパソコンを使うように制限なく高速通信ができるのです。
また、スマートフォンやタブレットからプリンターへの印刷も簡単になります。さらに、無線LAN(Wi-Fi)に対応する機器があれば、家中どこでもハードディスクレコーダーに録画したテレビ番組をパソコンやタブレットで視聴したり、パソコンに保存した音楽を無線LANに対応したオーディオ機器で楽しむことも可能です。
無線LAN・Wi-Fiってなに?
無線LANの「LAN」とは、「ローカル・エリア・ネットワーク」のこと。家庭内など限られた場所でパソコンやプリンターなどをつなぐネットワークのことです。
機器同士をケーブルでつなぐのが有線LAN、電波を使ってデータをやり取りするのが無線LANです。Wi-Fi(ワイファイ)とは、無線LANの国際的な規格のひとつですが、ここでは大まかに「無線LAN=Wi-Fi」と理解しておきましょう。
自宅のネットワークを無線LAN(Wi-Fi)でつなぐ方法
自宅のインターネット環境をWi-Fi化するには、無線LANルーターという装置が必要になります。
通常、有線LANでインターネットに接続している場合、図のように、屋外の光回線やADSLなどのインターネット回線を家に引き込んでモデム/終端装置につなげ、そこから有線LANルーター(※)につなげています。有線LANルーターからLANケーブルでパソコンにつなぐことでインターネットが利用できるようになります。
※ルーターとは1つの回線を複数のパソコンなどで使えるようにする中継装置のこと。
無線LANの場合は、有線LANルーターの代わりに無線LAN(Wi-Fi)ルーターを設置することで、ケーブルが不要になります。
無線LANを使用するには、パソコンやプリンターなどにも無線LAN機能(Wi-Fiに対応していること)が必要になります。現在、多くのノートパソコンやプリンターなどは無線LAN(Wi-Fi)機能を備えていますが、デスクトップパソコンでは確認が必要です。このほか、スマートフォンやタブレット、テレビやハードディスクレコーダー、携帯ゲーム機などが無線LAN(Wi-Fi)に対応しています。
無線LAN(Wi-Fi)ルーターを購入する際に知っておきたいポイント
無線LAN(Wi-Fi)ルーターを購入する際に知っておきたいポイントは以下の3点です。
・通信速度に関わる無線通信の規格
・セキュリティに関する規格
・電波の届く範囲や速度
通信速度に関わる無線通信の規格
無線LAN(Wi-Fi)ルーターには「対応規格:11ac/11n/11g/11a/11b」などの表記があります。これは、通信の規格を表すものです。
現在の主流は2013年に策定された「11ac」で、「11ac/11n/11g/11a/11b」の中では最も高速で、より遠くの機器間で通信できます。これから購入する場合は、なるべく「11ac」対応の製品が良いでしょう。
※ちなみに、まだ対応する機器があまりありませんが、より高速な次世代の「11ad」という規格も登場しました(2017年4月現在)。
セキュリティに関する規格
無線LAN(Wi-Fi)は便利な反面、電波でデータをやり取りするため、外部からデータを覗かれる可能性があります。そこで、無線LAN(Wi-Fi)ルーターにはプライバシーを高めるためのセキュリティ(暗号化)が設定されています。
暗号化の方式は、WEP、WPA、WPA2の3種類がありますが、もっとも新しくセキュリティが強固なWPA2に設定しましょう。
電波の届く範囲や速度
無線LAN(Wi-Fi)ルーターは、製品の性能によって無線の届く範囲が異なります。
自宅のさまざまな場所で無線LAN(Wi-Fi)を利用するなら、ご自宅の大きさに合わせて電波の届く製品を購入しましょう。また、パソコンなどを複数台同時に使用する場合、ルーターのアンテナの数によって速度が変わってきます。
機器選びに不安があれば、家電量販店などでプロにいろいろ聞いて選ぶのが良いでしょう。店員に現状のインターネットの接続状況や、利用する住まいの大きさ、接続予定の機器の数などを伝えると、最適な製品を教えてくれるはずです。
無線LAN(Wi-Fi)ルーターを設置する際のポイント
無線LAN(Wi-Fi)ルーターを設置する際には、自宅のどこでパソコンなどを使うのかを考えて、なるべく無線が届きやすい位置に設置するようにしましょう。
無線の電波は全方向に発信されるので、ルーターはできるだけ家の中心に置くと良いでしょう。また、棚など周囲を囲まれた場所に置くのは避けましょう。電子レンジやコードレス電話など、電波を発生する機器の近くは避けて、電波の干渉を防ぎましょう。
- お勧めの無線通信規格は「11ac」
- お勧めのセキュリティ設定は「WPA2」
- ご自宅の大きさに合わせて「電波の届く製品」を
- お勧めの設置場所は「できるだけ家の中心に」
パソコンやスマートフォンと接続して快適なWi-Fiライフを!
設置が完了したら、パソコンやスマートフォン、タブレットなど無線LAN(Wi-Fi)対応の機器との接続設定を行います。接続の際には、無線LAN(Wi-Fi)ルーターのSSIDと呼ばれるアクセスポイントの識別名と、接続用のセキュリティキー(暗号化キー)を設定します。
ルーターによってはボタンを押すだけでパソコンと接続できる自動設定機能があります。また、スマートフォン用の専用アプリが用意されているものもあります。
接続が完了したら、楽しいWi-Fiライフの始まりです。パソコンを家中どこでも使えて、スマートフォンやタブレットで動画を思いっきり堪能でき、写真をプリンターで出力するのもラクラクです。きっと暮らしの新しい楽しみが見つかるでしょう。
通常、無線LAN(Wi-Fi)ルーターは、もともとあるモデム/終端装置とつなげます。
「モデム」は、ADSL回線を利用している場合に使用するもので、ADSL回線を通じて入ってくるアナログ信号をデジタル信号に変換する装置です。
「終端装置」は、モデムと役割は同じですが、光回線を利用している場合に使用するもので、光信号をデジタル信号に変換する装置です。終端装置はONUとも呼びます。
「ルーター」は、1つの回線を複数のパソコンなどで使えるようにする中継装置のことです。
ここで注意をしたいのが、ルーターを2台つなげると、性能が低下したり機器が正常に機能しないことがあるということです(2重ルーターと言います)。
例えば、モデムにルーター機能がある場合や、モデム/終端装置と有線LANルーターをつないだ先に無線LAN(Wi-Fi)ルーターをつないだ場合です。
その際には、ルーターの機能を1つにするため、無線LAN(Wi-Fi)ルーターのルーター機能だけを停止させ、無線機能だけにして使用します。
接続で困った場合は、購入店か製品のメーカーに問い合わせてみましょう。
<参考>
『パソコンをもっと便利に使うマル得技!』朝日新聞be編集部編(株式会社宝島社)
『これ1冊でWi-Fiのすべてがわかる本』EIWA MOOK(株式会社英和出版社)
All abaout「LAN・無線LAN・Wi-Fi/無線LAN機器の選び方」https://allabout.co.jp/gm/gc/1321/
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