「香り」編自宅にお友だちを招いてハーブでおもてなし

関連キーワード:

自宅にお友だちを招いてハーブでおもてなし

我が家でお友だちをおもてなし! そんなときは、自分で育てたハーブで食卓をアレンジしてみてはいかがでしょう。ハーブは用途が幅広く、料理やドリンクはもちろん、食卓を飾るテーブルグリーンやクラフトなどにも役立ちます。特にナチュラルで爽やかな香りはハーブの魅力。お友だちと過ごすリラックスしたひとときをより上質にしてくれます。

今回は、突然の来客でも慌てずに、庭のハーブを積んで手早くできるお手製のテーブルコーディネートとウェルカムドリンクのつくり方をご紹介します。

使い終えたハーブは、日陰に吊るして乾燥保存したり、ガーゼに包んで入浴剤にするなど、再利用して香りを楽しむことができます。

教えてくれるのは、住友林業緑化株式会社 環境緑化事業部 東京営業部 中村 夕子

ウォーターキャンドル

《用意するもの》

スペアミント、ディル、ローズマリー、ナスタチウムなど(お好きなハーブを各適量)、キャンドル(1~3個)、水(適量)、ガラスボウル

《つくり方》

  1. ガラスボウルにキャンドルより低い高さまで水を張り、好みの丈に切ったハーブを配置します。
  2. 最後にキャンドルをセットして、ハーブがキャンドルの炎にかからないように注意しながら、全体をバランスよく整えます。
  • さまざまな種類のハーブを使って自由にアレンジをお楽しみください。写真ではアロマポット用のティーライトキャンドルを使用していますが、大きめの鉢に小さいキャンドルを2~3個アレンジしたり、フローティングキャンドルを浮かべてもすてきです。

ハーブドリンク

[1]フレーバーウォーター

[2]モヒート

《用意するもの》

【[1]フレーバーウォーター】

水、ペパーミントの葉(スペアーミント、アップルミントでもよい)、レモンの輪切り(各適量)

【[2]モヒート】

ペパーミントの葉(20枚×人数分)、ライム(4分の1個×人数分)、ホワイトラム、炭酸水(各45ml×人数分)

《つくり方》

【[1]フレーバーウォーター】

ミントの葉は軽く揉み、レモンの輪切りは潰さずに、ピッチャーなどの容器に入れ、水を注いでかき混ぜます。

  • ミントは洗ってから葉を摘みます。水は水道水で構いません(レモンがカルキ臭を消してくれます)。ミントとレモンは入れ過ぎると香りが強くなります。水にほのかに香りが移る程度が料理の味を引き立てます。

【[2]モヒート】

ペパーミントの葉とライムをグラスに入れて潰し、お好みでクラッシュアイスとガムシロップ(各適量)を入れ、ホワイトラムと炭酸水を注いでかき混ぜます。

  • ライムの皮は潰すと苦味が出ます。お好みで調整してください。

カトラリーレスト

《用意するもの》

ローズマリー、オーデコロンミント、フォックスリータイム、ペパーミント(各約15cm×数本×人数分)、ローズマリー(約20㎝×人数分[巻きつけ用])

《つくり方》

  1. 各ハーブを使って2つの束をつくり、切り口を内側に向けて5cm程度を重ね合わせ、ひとつに束ねます。
  2. 束ねたバーブを縛って固定するため、ローズマリーを束の中心に巻きつけます。最後に端を巻いた輪の中に差し込んで留めます。
  • ローズマリーを巻きつけるのが難しいときは、束の中央を紐で縛って固定します。

ナプキンリング

《用意するもの》

ローズマリー(25cm×人数分)、ペパーミント(適量)

《つくり方》

  1. ローズマリーを輪にして、両端は絡め合わせるように巻きつけて固定します。
  2. ペパーミントは茎の部分の余分な葉を取ります。ローズマリーでつくった輪にナプキンを通したあと、ペパーミントを輪の中に挿して全体の形を整えます。
  • ローズマリーは、立性よりも匍匐(ほふく)性の品種を使うと形がつくりやすいでしょう。

ハーブの育て方

もともと野山に自生するハーブは、生命力が強く、初めての方にも栽培しやすい植物です。日当たりと風通しがよい場所であれば、元気に育ってくれるでしょう。苗から育てると管理がしやすく、すぐに収穫を楽しむことができます。

自宅の庭やテラスで楽しむなら、コンテナ栽培がお勧めです。ハーブは湿気に弱いので、テラコッタなどの通気性のよい大きめの鉢を選び、水はけのよいハーブ用の培養土に植え、風通しのよい日向に置いて育てましょう。

お気に入りの鉢やコンテナに数種類のハーブを寄せ植えするのもすてきです。ただし、ミントなどの繁殖力が旺盛なものは、他のハーブを枯らしてしまうことがあるので、ポリポットに入れて根を仕切るか、個別に植えて楽しみましょう。ハーブはすぐに育つので、あらかじめ生長後の大きさをイメージして、株間を取って植えるとよいでしょう。

注意するポイントは、水のやり過ぎです。普通の草花よりも水やりは控えめに、土の表面が白っぽく乾いたら、全体にしみわたるように水を与えてください。梅雨や秋の長雨の時期も注意が必要です。ローズマリーなど多湿に弱い品種は、雨が当たらない場所に移してあげましょう。ハーブの性質や気候に合わせて置き場所を変えることができるのも、コンテナ栽培の利点です。

ハーブはこまめに観察しながら、弱った葉や病害虫を取り除き、大きく育ったら剪定して料理などに活用しましょう。夏の収穫を終えたあとに肥料を与えると、しっかりと冬を越してくれます。

ハーブ苗の選び方・植え方

苗はなるべく葉の色が鮮やかで生き生きとしているもの、根本がぐらつかずしっかり根を張ったものを選びましょう。病害虫がいないかもチェック。
ポットから苗を取り出し、根がつまって固まっていたら、傷つけないように軽くほぐしてから植えます。植えた直後はたっぷり水やりをしましょう。

初めての方にもお勧めのハーブ

ローズマリー

地中海沿岸地域が原産の丈夫で育てやすいハーブです。一般的に春か秋に苗から育てます。まっすぐ上に伸びる立性のもの、横に広がって伸びる匍匐(ほふく)性のものがあるので、育てる環境に合わせて適したものを選びましょう。
葉や茎はクラフトに活用しやすく、香りが強いので肉や魚料理の臭い消しに使われます。血行を促進する作用があり、ハーブバスなどの美容・健康にも幅広い用途があります。挿し木で簡単に増やすことができます。

タイム

爽やかな香りが特徴で西洋料理には欠かせません。殺菌・抗菌力があり、保存食にも用いられてきました。タイムも大きく分けて立性と匍匐性があり、品種によって香りや風味が異なります。
一般的にタイムといえばコモンタイムのことで料理によく使われます。タイムは耐寒性があるので寒冷地以外では戸外で越冬できます。病害虫がつきにくく、剪定にも強く、切ってもすぐに伸びるので料理やハーブティーにどんどん使えます。

ペパーミント

ハーブの中でも特に繁殖力が強く、手間をかけずに育てられます。土の中で根がよく伸びるので鉢やコンテナは大きめのものを選びましょう。寄せ植えの場合は、株間を広く取り、ポリポット等で根を仕切ります。
摘みたてのミントは、料理やデザート、ドリンクの香りづけに適しています。ミントの香りには沈静作用があり、精神的な緊張やイライラを和らげてくれます。消化促進、健胃作用があり、二日酔いにも効果があります。

ロケット

「ルッコラ」のイタリア語名でも知られています。地中海沿岸が原産地ですが、日本の気候にも適しているので栽培しやすいハーブです。
春または秋に種をまき、短期間で育つので、収穫を何度も長期間にわたって楽しむことができます。葉が10枚程度に育ったら、こまめに摘んで収穫しましょう。
ピリッとした辛味とゴマに似た風味があり、サラダやピザなど、さまざまな料理に使われています。肉料理の付け合わせにも適しています。

ハーブを楽しむ庭づくり

ハーブの楽しみ方はご紹介したものの他にもたくさんあります。 「ハーブを楽しむ庭づくり」のコーナーでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

住友林業緑化株式会社

庭づくり・お手入れ・エクステリアリフォームについての
ご相談・お問い合わせは 住友林業緑化株式会社までお問い合わせください。

WEBからのお問い合わせを
どうぞご利用ください

0120-070-107

受付時間 9:15~12:00、13:00~17:30
定休日:水・日・祝・年末年始

  • ご連絡の際は、「クラブフォレストを見て」とお申し付けください。