コニファーの剪定

球形のコニファーの刈り込み剪定 -コノテガシワ編-

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教えてくれるのは、住友林業緑化・環境緑化事業部 大川 純子

今回は、球形のコニファーの剪定を、コノテガシワを例に紹介します。

コニファーは自然にある程度樹形がまとまりますが、そのまま放置しておくと、ボサボサになって樹形が乱れたり、木の内側に日光や風が入らなくなり、内部が蒸れて枯れてくることがあります。そこで、定期的に樹形を整える剪定をしましょう。

コノテガシワなどほとんどのコニファーの場合、深い刈り込みに弱く、葉がない部分まで深く切ると、芽が出ずにその枝が枯れてしまうので、かならず葉のある部分を残して切るようにしましょう。
刈り込みは春先の3月~4月、6月~7月上旬、9月ごろが適期です。耐寒性のあまり強くないコニファーは、冬場に剪定すると、切り口が茶色く傷むことがあるので注意しましょう。

剪定のポイント

今回、剪定するのは、こちらのコノテガシワ。刈り込みバサミを使って刈り込んでいきます。

ポイント1 どの辺りまで刈り込むかを確認

コニファーの場合、葉がない部分まで深く切ると、芽が出ずにその枝が枯れてしまうことがあるので、内部をのぞき込んで、どの辺りまで刈るかの見当をつけます。
今回は、それほど大きくなっていないので、形を整える剪定として、指で指している程度の部分を刈り込んでいくことにします。

ポイント2 刈り込みの基本は下から上へ

刈り込みバサミで、下の方から上の方に刈っていきます。てっぺん辺りは最後に整えます。
一カ所を下から上に刈ったら、ちょっと横に移動し、同様に刈ります。同じ要領で、ぐるっと一周刈っていきます。
ときどき木から離れて、全体の輪郭を確認すると良いでしょう。

刈り込みバサミは刃に少し角度が付いているので、刈る面の角度に合わせて持ち方を変えましょう。

刈り込みバサミは柄の中ほどを持つと刈りやすいでしょう。側面を刈る場合は刃が上向きになるように持ちます。

まず、下の方から刈り始めます。

下から上に刈り進めていきます。

左側が刈った後の様子。全体の輪郭が整うように刈り進めていきます。

下の方は刈り込みバサミを横に向けて刈ります。

全体を一周したら、気になる部分を整えていきます。側面を整える際には、刃を横向きにして刈りましょう。

周囲がある程度整ったら上部を刈ります。刈り込みバサミを逆向きに、刃が下側に来るように持つと刈りやすいでしょう。

ポイント3 枯れ枝などの整理

切り終わったら、刈った葉のお掃除を。内部に入り込んだ葉も取り除いておきましょう。
最後に、細かな部分を整えます。この時には剪定バサミを使うと作業しやすいでしょう。
内側の枯れ枝なども、枝元から切って整理しておきましょう。

刈った枝葉が内部に入り込んでいるので、取り除いておきましょう。

飛び出している枝葉は剪定バサミで整理。

上部もきれいに揃えましょう。

内部の枯れ枝などは枝元から整理しておきましょう。

剪定完了!

樹形が乱れ気味で、ボサボサ感があったものが、少しコンパクトになり形も整いました。内側にも光が届きやすく、風も抜けるようになりました。
もし、しばらく剪定していない木をしっかりと剪定する場合は、刈り込んだ後の生長が旺盛な3月~4月ごろがベストです。

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