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挿し木のキホン
植物の一部を土に植え、発根させて増やす方法
−アジサイ、ブルーベリー、ローズマリー編−

気に入った植木を増やしたいなら、「挿し木」という方法があります。
挿し木は、植物の一部を土に植え、発根させて増やす方法です。
種まきで増やしにくい草花や樹木、ハーブ、観葉植物でよく行われます。
種をまいて育てるのに比べて生長が早いという利点があり、初心者でも比較的失敗せずにガーデニングを楽しめる方法です。

挿し木に向いている時期は、元の植物が一番生長する「生育期」の少し前です。この時期に行うことで、挿し木する枝(挿し穂)は発根しやすく、枝を切られた植物の回復も早くなります。
●観葉植物:春(4月〜6月頃)と秋(9月〜10月頃)
●常緑植木・コニファーなど:9月頃
●落葉樹・果樹:1〜2月の休眠期
●花木類:花が咲き終わってから1ヵ月以内

【挿し木が可能な植物の一例】
アジサイ/イチジク/オリーブ/キンモクセイ/クレマチス/サボテン/シマトネリコ/ゼラニウム/ツツジ/ハイビスカス/バジル/バラ/ブルーベリー/ベゴニア/ポトス/ミント/モッコウバラ/ユーカリ/ラベンダー/ローズマリー/菊/桜/多肉植物/沈丁花/椿/梅など

今回は、アジサイ(エンドレスサマー)、ローズマリー、ブルーベリーの挿し木の方法をご紹介します。手順はどの植物の場合も同じです。

住友林業緑化・環境緑化事業部大川 純子さん

教えてくれるのは
住友林業緑化・愛グリーン推進部
本多 美沙

1 準備するもの

準備するものは以下のとおりです。
土(鹿沼土や赤玉土、挿し枝・種まき用の土など排水性、保水性に優れた土)、庭木バサミ(またはカッター)、鉢、器(皿またはコップ)、水、割り箸、挿し木用の発芽促進剤(食用作物には使用しない。なくても良い)

土は排水性、保水性の優れたもので肥料分のない鹿沼土などが適しています。挿し木用の用土(挿し枝・種まき用)も市販されています。一度使用した土は病原菌などの恐れがあるので使用しない方が良いでしょう。
鉢は通気性のよい平らなものが適しています。

剪定のポイント

2 挿し木に利用する枝葉の切り取り

まず、挿し木に利用する枝を切ります。実際に挿し木にする部分(挿し穂と呼ぶ)よりも長めにカットし、後から大きさを整えると良いでしょう。

《アジサイの場合》

花の咲いていない枝を選びましょう。実際に使用する挿し穂は5〜10cm程度(1節目と2節目の間ぐらい)なので、まずは2節目の先あたりでカットしましょう。

アジサイの場合

《ブルーベリーの場合》

若く元気のある枝を選びましょう。実際に使用するのは5〜10cm程度なので、まずはそれ以上の長さでカットしましょう。

ブルーベリーの場合

《ローズマリーの場合》

若く元気のある枝を選びましょう。実際に使用するのは5〜10cm程度なので、まずはそれ以上の長さでカットしましょう。

ローズマリーの場合

3 挿し穂を整えて水揚げ

挿し穂の長さを5〜10cmほどにカットします。
切り口が斜めになるように整えます。斜めにすることで、水分を吸う表面積を増やして給水をよくし、発根を促します。切り口はつぶれないように、よく切れる庭木バサミかカッターを利用しましょう。

挿し穂の下の方の葉は取り、光合成のために残した数枚の葉は、水分の蒸散を防ぐためにすべて半分の大きさにカットします。これは、根がない状態では水分を吸い上げることが難しく、葉が多くあると過度に水分が蒸発し、挿し穂が弱ってしまうためです。

《アジサイの場合》

挿し穂の長さは5〜10cmほどあればよいので、1節目と2節目の間でカットします。

挿し穂の長さは5〜10cmほどあればよいので、1節目と2節目の間でカットします。

切り口は斜めに。

切り口は斜めに。

数枚残した葉はすべて半分にカットします。

数枚残した葉はすべて半分にカットします。

挿し穂は水に1〜2時間程度つけて水揚げをしましょう。

挿し穂は水に1〜2時間程度つけて水揚げをしましょう。

《ブルーベリーの場合》

挿し穂の長さ5〜10mほどでカットします。

挿し穂の長さ5〜10mほどでカットします。

切り口は斜めに。

切り口は斜めに。

下の方の葉は取り除き、数枚残した葉はすべて半分にカットします。

下の方の葉は取り除き、数枚残した葉はすべて半分にカットします。

挿し穂は水に1〜2時間程度つけて水揚げをしましょう。

挿し穂は水に1〜2時間程度つけて水揚げをしましょう。

《ローズマリーの場合》

挿し穂の長さ5〜10mほどでカットします。

挿し穂の長さ5〜10mほどでカットします。

下の方の2節分ほどの葉は取り除きます。

下の方の2節分ほどの葉は取り除きます。

切り口は斜めに。

切り口は斜めに。

挿し穂は水に1〜2時間程度つけて水揚げをしましょう。

挿し穂は水に1〜2時間程度つけて水揚げをしましょう。

4 土に植える

土に割り箸などで斜めに穴を開け、そこに挿し穂を挿します。
その後、たっぷり水を与え、手で根元をしっかりと押さえるように、土と枝を密着させます。
まっすぐに植えても問題ありませんが、斜めに植えることで、風などの影響を受けにくく、水を吸い上げやすくなるなどの利点があります。

《アジサイの場合》
もし挿し木用の発芽促進剤があれば、切った枝もとに粉をつけることで、挿し穂の発根を促進させることができます。
※発芽促進剤は食用作物には使用できません。

発芽促進剤を切り口につけます。※この作業を行わなくても挿し木は可能です。

発芽促進剤を切り口につけます。
※この作業を行わなくても挿し木は可能です。

割り箸などで斜めに穴を開けます。

割り箸などで斜めに穴を開けます。

穴に挿し穂を挿します。切り口が潰れないようにやさしく挿しましょう。

穴に挿し穂を挿します。切り口が潰れないようにやさしく挿しましょう。

たっぷりと水を与え、土と枝もとを密着させます。

たっぷりと水を与え、土と枝もとを密着させます。

《ブルーベリー、ローズマリーの場合》

割り箸などで斜めに穴を開けます。

割り箸などで斜めに穴を開けます。

穴に挿し穂を挿します。切り口が潰れないようにやさしく挿しましょう。

穴に挿し穂を挿します。切り口が潰れないようにやさしく挿しましょう。

ブルーベリーの挿し木の完成。たっぷりと水を与え、土と枝もとを密着させます。

ブルーベリーの挿し木の完成。たっぷりと水を与え、土と枝もとを密着させます。

ローズマリーの挿し木の完成。たっぷりと水を与え、土と枝もとを密着させます。

ローズマリーの挿し木の完成。たっぷりと水を与え、土と枝もとを密着させます。

5 育て方

挿し木の鉢は、明るい日陰に置き、水を絶やさないようにしましょう。排水性の高い土を使うので、水切れに注意しましょう。高温になる時期などはスプレーで葉に水を与えるのも良いでしょう。
1ヵ月〜1ヵ月半程度で発根します。5〜6月に挿し木をした場合、9〜10月ごろが鉢上げのタイミングです。それまでは明るい日陰で育てましょう。
鉢上げは根を傷めないようにていねいに掘り上げて、一回り大きな鉢や花壇に植え替えます。鉢の場合は、徐々に日当たりのよい場所へ移しながら育てていきましょう。

水切れしにくい! ペットボトルを利用した挿し木

挿し木を成功させるには、土の水を絶やさないことが大切です。そこで、ペットボトルを利用した挿し木の方法をご紹介します。

@ペットボトルを半分に切って上半分を逆さにし、口元に水苔を詰めます。
A上半分の部分に土(赤玉土または鹿沼土)を入れ、水を入れた下半分に差し込みます。
B上記「2」〜「3」の要領で、挿し穂をつくり、土に植えます。
C2週間ぐらいは土が水に浸るぐらいの水位を保ち、その後は土が乾かないように注意しながら、飲み口あたりまでの水位を保ちましょう。水が減ってきたり、濁ってきたら替えるようにします。

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